ハローワークで職業訓練に申し込む前に、希望している訓練コースの説明会(見学会)に参加しておくことをおすすめします。
就職活動にて企業に応募する際にも、その企業のことをなんとなく知ってから応募すると思います。
他にも、大学や専門学校を選ぶ際は、その学校のことを入念に調べると思います。
職業訓練もそれと同じことが言えると思います。
訓練内容や訓練施設の雰囲気を知るには、実際に訓練が行われる訓練校に足を運び説明を聞くのが一番でしょう。
よく説明も何も聞かずに申し込んでいる人をお見かけしましたが、あまりおすすめできません。
大学・専門学校・会社等と違って一生モノでもないし、何より職業訓練は無料で受講できるからということで説明会に参加しないなど、甘く考えている方も多いです。
これは実にもったいないです。
結局、そういった方が思ってたのと違うだとかついていけないだとかで辞めていく羽目になります。
ここでは、説明会への参加のススメと、学校や訓練内容を見てくるポイントを職業訓練校の勤務経験がある筆者ならではの視点でご紹介します。
職業訓練の説明会(見学会)へ参加のススメ
「ハローワークで説明受けたから大丈夫」という方は多いですが、ハローワークのメイン業務はあくまで職業紹介です。
訓練学校は数多くあるため、ハローワークの職員もきちんと各校の訓練内容まで把握できていないのが現状です。
せいぜいどんな科目があってどのような資格が取れるか、という概要部分くらいなものでしょう。
あとは就職率もだと思います。
細かいことは訓練校任せにしている場合が多いため、実際に訓練校まで足を運び、説明会に参加されることをおすすめします。
または学校での説明会はないがハローワーク等で合同説明会を行っている場合もあります。
こういったものが開催されるのであれば、参加しておくべきでしょう。
職業訓練の説明会へ参加の仕方
説明会への参加は予約が必要だったり不要だったりしますので、この時点でわからなければ「予約がいるかどうか」も電話で問い合わせてみると良いでしょう。
また説明会が開催されていないとか、開催予定日に都合が悪いだとか、訓練に気付いたのが遅く既に説明会が全て終わっていたなど…参加が出来ない場合は、電話で個別説明の予約を取っておくと良いでしょう。
アポなしでいきなり伺っても担当が不在だったりすることもありますし、あまり印象も良くありません。
以前、開催時間より1時間早く来て早く説明して欲しいと言われて個別で説明したことがありましたが…意味が解りませんし印象最悪でしたね(笑)
説明会の内容や参加の2つのメリット
1.詳しい訓練内容がわかり、疑問も解決
説明会に参加すると、学校や訓練の雰囲気をはじめカリキュラムの内容、取得が可能な資格、学校の特徴、選考試験の内容などの説明があります。
訓練校側も過去の色々な質問を踏まえて説明を展開していきますので、カリキュラムの細かいことなど、疑問に思っていることは大抵説明を聞けば解決されるケースがほとんどです。
2.顔を覚えてもらえて、ちょっとだけ有利になるかも?!
説明会に参加して軽く質問などをすると顔を覚えられたりすることもあるので、そこで就職意欲等を見せれば心象的に少し有利になるかも?!
もちろんがっつきすぎはダメですけどね(笑)
また、説明会に参加した際に名前を記入させられたりするような学校であれば、選考会の際に「説明会に参加したかどうか」がチェックされていると思います。
有利になるかどうかはわかりませんが、説明会に参加したことでやる気があると思ってくれるため、どちらかと言えば選考会の時よりも実際に入校した後に担当者からの印象が良いと思います。
就職意欲のあまり感じられない人は、訓練開始後に担当者から悪い意味で目を付けられる可能性が高いです。
ですから、説明会に参加するとやる気があるとみなされると同時に、訓練の意義なども一緒に説明があると思いますので、「就職してくれそう」と思われる可能性が高いです。
そのため手心が加わったり、またはおすすめの求人を紹介・あっ旋してくれたりしてひいきしてくれるかも?(笑)
説明会への参加が応募の必須条件になっていることも
ハローワークや都道府県にもよりますが、説明会に参加しないと職業訓練に応募をさせてくれないような場合もあります。
逆に親切だと思ってください(笑)
学校や訓練内容を見る20のポイント
当たり前のことですが、自分にとって有益な資格やスキル・知識が身につくかどうか?というのが一番大事なことです。
では同じような資格等が身に付けられる学校が複数あった場合にどう優劣をつけましょうか。
まず自分が、公共職業訓練か求職者支援訓練のどちらに行きたいのかを明確にしておく必要があります。
なぜならこの2つの訓練それぞれに、似たようなコースが設定されていることもあるからです。
この2つの訓練の違いに関しては以下の記事をご覧ください。

それでは全学校共通の事項と、見てくるポイントを以下にまとめておきます。
各学校による違い(見てくるポイント)
- カリキュラムの内容が自分に有益か(これは大丈夫でしょう)
- アクセスの良さ(期間限定とはいえ毎日通うわけですので…)
- 授業後に自習可能時間が多い
- 訓練校が検定試験の会場である(申し込みも楽であり意外と大きなメリットです)
- 就職支援が充実(就職をあっ旋してくれる学校がまれにあります)
- 万が一授業を欠席等をしてもフォローがあるか
- DVD垂れ流しの授業ではないか(最近は規制が厳しいのでなくなってきてはいます)
- 就職率、検定試験の合格率の高さ
- 現存の生徒が楽しそうであるか、あるいは受講生の声
- 講師が熱心そうであるか
- 訓練の効果(学習したことにより広がる就職先など)
- 就職市場や過去の訓練生の進路
- 可能であれば軽く授業風景も見学させてもらうと良い
- 応募倍率(前年同月や同年度の倍率)
- いい話だけではなく、デメリットや大変な部分も説明があるか
特に一番最後のデメリットの説明をしているところは、余裕もあり親切でもあると思いますので、説明を聞くうえで頭に入れておくと良いです。
いいことばかり並べたてているところは少し余裕のない感じが伺えたりしますので、あまり良いとは言えないかも知れません。
この他に、個人差はありますが性別や年齢層の比率なども確認しておくと参考になるかも知れません。
モノづくり系でしたら男性が多く、事務系でしたら女性が多いです。
ちなみに筆者が説明していた際に多かった質問は「昼食はどこでどのように取れば良いのか」でした(笑)
まあある意味重要ですよねー。
終わりに
まとめますと、
- ハローワークはあくまで職業紹介がメイン。説明会への参加をおすすめ
- 説明会に参加したかどうかを入校意欲としている場合もある
- 学校やハローワークによっては説明会参加が応募の必須条件なことも
- 見るポイントを把握してから説明会に臨む
- デメリットも教えてくれるところが親切
ということです。
色々書き並べましたが、何よりもご自身が学びたいものがどれだけあるかが大きいでしょう。
学校の雰囲気や訓練の内容など細かいことを知ることができ、さらに心象が良くなるのであれば説明会に参加しないという選択肢はありませんね。
最後の最後に、軽い風評被害と言われるかもしれませんが、大手の学校は通常のコースで十分収益な収益があるため、意外と訓練や就職に力を入れてなかったりしますのでご参考までに。
その辺りのお話は、就職率の記事も併せてご覧いただけると良いかも。
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