職業訓練に合格する確率を格段にアップさせる、面接・筆記試験対策

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ここでは職業訓練の選考試験(適性検査ともいう)について書いていこうと思います。

職業訓練の選考試験の内容は、大きく分けて2つで、筆記試験と面接試験でしょう(一部例外有り)。

筆記試験の試験問題をはじめ、面接試験での質問の意図や回答の仕方など、実際に筆者が面接官として携わった際のエピソードを交えながら触れていきます。

ちなみに「何故職業訓練に応募したのか」という、いわゆる志望動機が就職面接と同じで凄く重要という解説をしているサイトが多いですが、どの学校にもそれが当てはまるとは言えません。

また「これが出る!」と断言しているサイトもありますが、大前提として都道府県や訓練校によって出題傾向は全く異なります。

職業訓練校で選考試験に携わった経験のあるわたくしが、試験の裏側や本音を出来る限り書いてみます。

 

 

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【職業訓練の選考試験】面接試験を対策する

セオリーは筆記試験の説明からだと思いますが…(笑)

なぜ先に面接試験の説明をするかと申しますと、企業への入社試験と同様、面接試験のウェイトがかなり高いからです。

ただいくら面接重視といえど、後述する筆記試験のボーダーを割ったら問答無用で不合格なので、いくら面接の回答がパーフェクトでもこればかりはどうしようもありません。

 

面接試験の形式は?

都道府県によって、あるいは訓練校によってばらつきはありますが、面接官が2人以上である場合がほとんどです。

一方受講生側も、1人のところもありますし、集団面接の形式を取っているところもあります。

時間もあまり多く取らず、5分~10分くらいでしょう。

 

職業訓練で求められている人物像とは

通常の企業の就職試験では即戦力の人材が採用されやすい傾向にありますが、職業訓練で合格しやすい人、すなわち求められている人物像とはどんな人でしょう。
まずはこれを抑えておかないと、面接対策もへったくれもありません。

結論から言いますと、「期限内までに就職してくれそうな人」が求められています。

「もう結論わかったからいいやー」って人は、ちょっと下の★印の区切りまで読み飛ばして下さい。
理由が気になる人は以下も続けてお読みください。

なぜ就職してくれそうな人が求められているのか。
これを説明しようとすると、職業訓練というものの根幹、つまり職業訓練の背景の説明が必要となってきます。

簡単に説明しますと、職業訓練は、国や県の税金や労働者が支払っている雇用保険を使って運営されています。

しかし税金は国民の皆さんが支払ってきたものです。
そのため、税金等を使うのならばそれ相応の目的が必要となってきます。
その目的と言うのは、「一定期限以内に就職してもらうこと」なのです。

訓練校側からしたら「国や県が税金等を使ってるんだから、受講生をたくさん就職させないと評価しませんよ」と言われているのと一緒です。

ですから、学校の評価はズバリ「就職率が良いか悪いか」ということなのです(恐らく受講するみなさんからしたら「資格合格率」の方が重要かと思いますが)。

この就職率は、国・県の評価となり、そしてハローワークでの評判に関わります。
ということで就職率が悪いと、学校側としては以下のような流れになってしまいます。

就職率が悪いと…
  • 一定の就職率を確保すると支払われるはずの就職支援金がもらえない
  • 収入減
  • さらにハローワークの評判も悪くなる
  • 「就職率悪いから」という理由でハローワークが訓練希望者を紹介してくれなくなる
  • 受講生が減り、収入減
  • さらには国や県から「就職率が悪いから君の学校には訓練やらせてあげない」と言われる
  • 訓練が開講できないので収入激減

負のスパイラルという奴ですね。
このように、就職率は運営資金に直結します。
ちなみにこの就職率のウラ話的なものを知りたい!という方は、以下の記事に書いております。
興味のある方はぜひともご一読下さい。

職業訓練校が訓練生の就職に熱心な3つの理由と就職率のカラクリ
職業訓練に通うと就職指導がやたら熱心です。親身ならいいのですが押し付けは困りますね…。また就職率の計算の裏側を暴露。

とまあそんな感じで、就職率は非常に重要なのです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
長い前置きでしたが、ここまで来たら何が言いたいか何となくおわかりでしょうか?

はいそうです。
訓練校側からしたら、就職をしないような人物は入校させないと考えるのが普通ですよね。

まあ実は妊娠してましたとか、訓練終わったら引っ越すんで就職できませんとかでも、嘘をついたり事実を隠して入校しても構いませんが、訓練中色々気まずくなると思います。
でもわたくしが訓練校の立場だったら、就職できない事実が発覚したらちくちくやります(笑)

周りが就職に向けて一生懸命なのに、実は就職しませんという腹づもりで訓練期間中過ごせるのならもはや何も言うことはありません(いやあるんだけど言ってもしょうがない(笑))

とまあそんな感じで、様々な質問が飛んできますが、いずれも就職を匂わせながら回答するのがベストでしょう。

 

面接で不合格になりやすい回答は…

すぐ上でお話したことを踏まえますと、以下のような回答は、職業訓練の面接においてはかなりの確率で落ちます。

不合格になりやすい回答

  1. スキルアップや資格取得だけのために来たというような回答
  2. 既定の期間までに就職する意欲が無いような回答
  3. 常識とかけ離れたような回答(休まず来れるか?の問いにいいえと答える、など)
  4. 質問に対する回答が噛み合っていない(訓練の志望動機を聞かれているのに単に就職に対する意気込みを語る、など)

1と2は、上の方で「就職してくれそうな人物」が求められているとお話していますので、ご理解いただけると思います。
3と4は職業訓練と関係なく、面接の基本中の基本、いわば一般常識ともいえる部分です。
これすら出来ないのであればどんな面接に臨んでも通らないでしょう。

 

具体的な質問対策…の前に、面接に合格しやすくするために意識する3点のポイント

以下の3点を意識して回答を述べましょう。
それを意識したうえで、具体的な質問対策に入ります。
焦りは禁物です(笑)

1.就職意欲

上の方でも、そして他の記事でもお話しておりますが、職業訓練の面接試験で一番確認されていることは、志望動機と並んで

「就職意欲(ほとんどが訓練修了後90日以内)があるかどうか」

だったりします。
そのため、就職しなさそうだなと思われたらアウトです。

ダイレクトに「いつまでに就職するつもりか?」というような質問が来たら、きちんと期限内までに就職する腹積もりであることを伝えましょう。

具体的でわかりやすい質問をされなかった場合は、色んな回答で具体的な時期を述べつつ、早期就職の意思があることをきっちり伝えましょう。

2.就職実現度

いくらやる気があっても、期日内に就職ができない環境に身を置いているか(上で触れた妊娠もそうです)、明らかに就職できないような職種・雇用形態を希望していると「就職ができない」と判断され、不合格になりやすくなります。

だいたい以下のような感じです。

  1. 訓練が終わってしばらくしたら引っ越し予定・妊娠している等
    →就職ができない環境である
  2. コネ・アテなしで研究職を希望してます!とか、60代男性で事務職の正社員希望です!など就職先の門戸が狭すぎる
    →就職が難しいと予想される

上記1.のようにそもそも期日内に就職できない環境にいる方は、正直に言いますと…訓練の受講を諦めていただきたいレベルです。
他にも色んな就職が不可能となり得る要素があります。
このことに関してはこちらの記事に詳しく書いております。

2.の門戸が狭すぎるというケースは、希望職種等の選択を幅広く持っていれば…まあとりあえず大丈夫でしょう。
あまりにひとつの職種・雇用形態にこだわりすぎると就職実現度の低さから落とされてしまいます。

3.受講意欲

そしてもう一つ訓練校が重要視しているのは、訓練の受講意欲です。

すぐに学校を辞めそうな(退校)人は合格しにくいというケースも一部あります。
これは何故かと言われると単純にやる気の問題…とかではなく、受講生が退校することにより、委託費と呼ばれる、学校側に入る「訓練運営により得られる報酬」が減ってしまうからです。

そうすると訓練始まってすぐに就職します!みたいな人よりは、訓練が終わったと同時に就職します!という人の方が若干採用されやすいかも知れない気がするような感じがすると思います(超不確定)。

ただしこれは完全に学校の運営方針によります。
すぐ辞めてもらってもいいからさっさと就職して欲しいと考えている学校も多く存在するためです。

 

面接試験で聞かれることは?

面接では、様々な質問が出題されます。
ただしいずれも企業面接よりは軽いですのであまり気負わなくていいでしょう。

以下の様々な質問において、必ず上記3つのポイントを押さえて回答をしてください。

職業訓練の面接試験で聞かれそうな質問

  • 就職はいつまでにされる予定ですか?
  • 何故当訓練(コース)を受講しようと思いましたか(俗に言う志望動機
  • 当コースの内容をご存知でしょうか?
  • 特に学びたい科目はありますか?
  • 現在どのような就職活動をされていますか?
  • どういった職種に就きたいと考えていますか?
  • 集団行動となりますが、ルールには従っていただけますか?
  • 訓練期間中は休まず通うことができますか?
  • 当学校の説明会には参加されましたか?

などなど。

これらの質問に対し、ひとつずつ解説と回答例をお話していきます。

 

面接試験の質問に対する回答例

・就職はいつまでにされる予定ですか?
CheckPoint:就職意欲、就職実現度、受講意欲
志望動機と並んでメインとなる質問です。言ってみれば職業訓練における面接の2大質問です。
「訓練修了後、1か月以内には就職を希望しており、現在も求人サイトに登録などをしています」
「訓練修了後3か月以内を目標とし、訓練修了間際から積極的に活動を始めていきます」
というように、具体的な時期を必ず盛り込んで回答します。

ちなみに「出来る限り早く就職します」とか「すぐにでも就職したいです」という回答は一見良さそうですが、具体性に欠けるので突っ込まれたり、応募者が多いと落とされる候補になりがちです。

あと割といらっしゃいますが、「縁があればすぐに就職したい」「いいところがあればすぐにでも」という回答は結構危険です。
縁やいい求人がなかったら就職しないという見方もできますからね。
他人任せとすら取られてしまう可能性もあります。

逆に「就職が決まったら訓練中でも就職します!」「現在も活動中(結果待ち)であり、決まればそちらにお世話になります!」というような就職オーラが超前面に出たような回答も危険です。
一見良さそうなのですが、すぐ辞められると訓練校的にあまりおいしくないので落とされる可能性もあります(つまり受講意欲という観点でマイナス)。

というわけで、就職意欲・就職実現度・受講意欲の3つを全て抑えた完璧な回答例が以下です。

「訓練修了1か月前くらいから就職活動を並行してはじめていき、訓練が終わったと同時に就職(or 訓練修了後1か月以内に就職)できるのが理想です。先生方のアドバイスをいただきつつ、あらゆる媒体を活用して早期就職のため就職活動を行っていきます。」

これはもう120点の回答でしょう。
もちろん1000点満点中、ではありませんよ(笑)

訓練修了まで在籍することをしっかりと匂わせつつ、単に「早く就職する」と言い放つだけでなく、具体的な就職希望時期を述べていて面接官も安心です。
さらに訓練校を頼っていきながらも媒体を幅広く使うスタンスで、謙虚さがあり就職実現度も高そうです。

こんな訓練校にとって理想すぎる人物がいていいのかっ?!という感じです。
…多分。

というか、自分が面接官でこんなこと言われたら嬉しいなー泣いちゃうなーという回答です(笑)

 

・何故当訓練(コース)を受講しようと思いましたか
CheckPoint:就職意欲、就職実現度、受講意欲
いわゆる志望動機というやつです。
訓練を受けなければ就職が難しい、自分にはこの訓練が必要なんだ!というようなことをきちんと回答できればOKです。
異性を口説くくらいの勢いで考えましょう(笑)

志望動機は正直わりと軽視しておりましたが、検索でたどり着かれる方が物凄く多いため需要が高いと判断し、別記事としました。

ということで、詳しい志望動機に関しては以下の記事をご覧ください。
全力で書きましたのでぜひ覗いてやって下さい(笑)

合格のコツは”就職力”!職業訓練運営側が教える、訓練の志望動機のポイント3つ
職業訓練の志望動機の作り方をまとめました。ピンからキリまでコツを載せている、まさに決定版!(自称)

 

・当コースの内容をご存知でしょうか?
CheckPoint:受講意欲
「○○と○○の知識が習得でき、××の検定試験が受けられると把握しております。また早期就職に向けての就職指導も充実しているとお伺いしました。」など。
これは意外と重要な質問かも。
訓練内容をわかっていないのに入校しても、思ってたのと違う!と言われすぐに退校される可能性があるためです。

 

・特に学びたい科目はありますか?
CheckPoint:受講意欲
特別注意する質問ではないので正直に答えておkだとは思います。
「特に自分はパソコンスキルが再就職にあたり不足しているので、重点的に学びたいです」など。
ただし、例えば7科目も学べるコースなのに、そのうちの1科目しか興味がないなど、あまりに科目数が少ないと受講意欲と言う観点からまずいかも知れません。

 

・現在どのような就職活動をされていますか?
CheckPoint:
就職意欲、就職実現度
積極的に行っている方は、素直に答えれば良いでしょう。
そうでない方は「現在求人閲覧のみで具体的な活動には至っておりませんが、訓練中に知識の習得や情報交換等を行い、訓練中から活動を開始したいと思っています。」という感じ。

 

・どういった職種に就きたいと考えていますか?
CheckPoint:就職意欲、就職実現度
できれば具体的に答えられた方が印象はいいです。
よくあるのが「訓練内容を活かせる仕事に就きたい」「パソコンを使った仕事」というような漠然とした回答ですが、これでは訓練校側が早いところ就職してくれそうとは思ってくれないでしょう。
「一般事務を中心に、新しいスキルを得ることで経理事務や総務事務へも就いてみたいと思います」という感じで。

 

・集団行動となりますが、学校のルールにはしたがっていただけますか?
CheckPoint:
受講意欲
「いいえ」と答える人はよっぽどの変人くらいなもんでしょう(笑)
「協調性については社会人として就業経験もありますので問題ありません」くらいでおk。

 

・訓練期間中は休まず通うことができますか?
CheckPoint:
受講意欲
基本的に休まないのが原則なので「再就職に向けて有利な知識が詰まっていると思いますので、休まずすべての知識を習得する意気込みです」くらい言っておけば大丈夫です。
ただ休む予定がある方は正直に伝えておきましょう。
「子供の保護者会をはじめ学校行事の日は遅刻等をさせていただくと思いますが、丸一日欠席のないよう極力努めます」など。
休みませんと言っておきながら訓練中にバンバン休むと「話が違うんじゃ?」と思われます。
また、訓練校側がこっそり出欠内容等をチェックしていることもあるため注意が必要です。
この辺りの詳しいお話は出欠席の記事にて。

 

・当学校の説明会には参加されましたか?
CheckPoint:
受講意欲
「はい」か「いいえ」の2択になりますが、嘘をついても雰囲気を尋ねられることもありますので正直に答えましょう。
様々な理由で説明会には参加しておいた方が絶対にお得です。
詳しくは以下の記事もどうぞ。

参加すると有利?!職業訓練の説明会(見学会)に参加するメリットと見てくる20のポイント
ハローワークでも職業訓練について教えてくれますが、やはり実際に訓練を行っている学校にいろいろ尋ねた方が圧倒的に良いでしょう。

 

受かる人物像をまとめると…

「訓練初日から修了日まで(最後まで)しっかり訓練に通い、訓練が終わったら規定期間(ほとんど修了後90日)以内に就職を決められる」人物ということになります。

 

 

【職業訓練の選考試験】筆記試験を対策する

筆記試験のレベルや内容はどんな感じ?

各都道府県や訓練校の試験レベルの差は主にこの筆記試験でつけられていることが多いです。面接はどこでも似たり寄ったりの出題範囲(質問)になることが多く、あまり難易度を調節できないためです。

レベルの振り幅が非常に大きく、簡単な学校だと漢字の書き取り、読み、簡単な小学生の算数程度の出題です。
もう少し難しくなると社会や理科など、そしてSPI試験に近い問題が出題されることもあります。
適性検査と銘打っているため、軽いIQテストみたいなのを実施する学校もあります。

根本的にはテキストがきちんと読めて、漢字が書けてという一般常識的な部分を見られていると思ってもらえればと思います。

もちろん受験する訓練コースが取り扱っている科目によっても変わります。
例えばパソコンを習得するコースであれば平均の出し方を試されたりとか。
またモノづくりであればこの図形はどのパーツと一致しますかみたいな…要は知能テストのようなものもあります。

 

具体的な筆記試験の対策はどうしたらいい?

学校ごとに違いがあったり、都道府県内で統一しているような場合もあるため、不安であればまずは訓練校に直接問い合わせましょう。
どこぞの知恵なんとか袋に質問するよりよっぽど建設的です。

また一部の都道府県のものですが、過去問を公開していますので都道府県関係なく参考にされると良いでしょう。
外部リンク 大阪府/過去の試験問題
外部リンク 東京都/過去の試験問題
外部リンク 山口県/過去の試験問題

と、このように都道府県や市単位で問題を統一している場合もあります。

しかしこうしてみると意外と難しいですね…
不安な方はしっかり対策しておいた方が良いでしょう。

「大は小を兼ねる」ではありませんが、SPIレベルの問題を対策しておくと無難かと思われます。
それ以上のものは出ないと思われますし、それ以下のレベルであれば楽勝ですね(笑)

ちなみに筆者が携わっていた地域では、学校ごとに独自の問題を作成・使用していました。
内容は”小学校卒業程度の漢字の読み書き・四字熟語”、”中1程度の計算問題”、”職業訓練に対する意気込みを述べる文章記述試験”、の3つでした。

選考試験がない学校もある?!
学校が「訓練をやりたいです」と国や都道府県に申請するときに選考試験の有無を選択できますので、万が一にもしかしたらひょっとして選考試験が無いコースもあるのかも?多分選考試験がない訓練は、実績がないので実績作りのためか、よっぽど人が集まらないかのどっちかでしょう。

 

 

面接試験・筆記試験の合格ラインは?

いずれも満点を取る必要はなく、一定のボーダーラインが設けてあります。
そのラインを割った方は無条件で不合格
になります。

最初の方でも述べましたが、全体的に面接重視の傾向にあるため、筆記試験にそこまで高いボーダーを設定してないと思います(人気のコースは別かも)。

合否に関して詳しいお話&ウラ話は以下の記事をどうぞ。
凄いギリギリのところまで書いているつもりです。

公共職業訓練の合否(選考結果)についてのウラ話色々
とある機関よりクレームが入ったくらい切り込んで書いた、公共職業訓練の合否のウラ話です。ぜひご一読下さい。

 

 

選考試験までに就職活動はしておくべき

ここまでで大体おわかりいただけたとは思いますが、職業訓練は「就職してもらうこと」がかなり重要です。

そうすると「現在の就職活動状況」や「就職はいつまでにする予定なのか」といった就職系の質問に関しては、準備しすぎるくらいがちょうどいいとも言えます。

本当に就活をしていればいいのですが、仮にほぼ就活をしていない状態でいざ就職活動状況を尋ねられても、嘘を答えることになり心苦しいかと思います。
そして本心からではないため、嘘だと見抜かれたりもします。
バックボーンとして薄っぺらいということですね。

わたくしが実際に面接官をしていたからこそ言えることでもありますが、応募者の嘘やごまかしは案外簡単にわかるものです。
そのような人は不合格にしたり、要チェック人物としてマークしていたりしたものです。

ですから実際に応募してみて「スキルや経験が足りないから訓練に来た!」とある意味自信を持って(?)言えることが職業訓練の合格を手繰り寄せることとなります。
そして何より実際に経験したことは相手が納得してくれるだけのものがあります。

そのため準備として是非しておきたいのが「すぐに求人へ応募ができる状況を作っておく」、あるいは「実際に求人に応募する」ということです。

ハローワークで応募するためには実際にハローワークへ足を運ばなければならないため、手間や時間がかかります。
そこで活用したいのがネットでの応募、つまり求人サイトを使用するという方法です。

求人サイトであれば、試しに応募してみるということも比較的簡単でしょう。
面接に進められればそれはラッキーですし、不採用になってしまっても就活エピソードとして加えていけますよね。

またハローワークだけでなく、色んな媒体を活用して活動を行うことはそれだけ採用される確率が上がります。
そしていざ訓練に入った後でも忙しくてハローワークへいけないことも多いですから、その際に求人サイトですと手軽に見れるため役立つわけです。

以下におすすめの求人サイトを載せておきますので、是非とも登録し応募してみると良いでしょう。
いずれも全て登録は簡単かつ無料です!

 

・とらばーゆ

まずは女性向けとしては圧倒的なシェアを誇っている、とらばーゆをおすすめします。

特徴的なのは、ずばり検索面です。
「服装」「子育てママ在籍中」など、女性に向けて親切かつ細かいところまで手が届く「こだわり検索」が人気の秘訣だと思います。

公式サイトへ

・はたらいく

もうひとつは、最近CMなどで知名度が急上昇しているはたらいくです。

上記とらばーゆと同じ、転職サイトでは大手のリクルートグループが運営しています。
こちらの特徴としては、地域密着型の求人が多いところでしょう。
近場で働きたいというような、まさに職業訓練に通っていた人におすすめな求人が多いと思います。

そしてなにより、はたらいくにしか載っていない求人が非常に多いところがポイントです。

ハローワークだけしか利用していないと永遠に巡り合えませんね。

公式サイトへ

 

ハローワークや、このような転職サイトを活用して少しでも就職活動を行っておけば、実際に自分の体験したエピソードをもとに志望動機や就職活動状況を自信を持って答えられます。
そのため面接そのものに自信を持って臨むことができますし、試験官に与える印象も段違いです。
つまり合格率もかなりアップすること間違いなしです。

 

 

選考試験に着ていく服装は?

スーツが無難ですが、私服の人もいます。

正直、自分が携わっていた訓練校は、服装が何であろうが評価の対象にはしてませんでした(明らかに奇抜な格好を除く)。
ただ、学校によってはスーツの方がポイントが高いなどの可能性も充分考えられます。

一応、社会に出る前の準備期間と考えていただければ、スーツかそれなりに質素な服装、オフィスカジュアル的な服装に落ち着くのではないでしょうか。

ジーンズ・短パン・サンダルなどの格好はやめておいた方が無難でしょう。
これは就職活動における面接で「普段着でお越しください」と言われた時の対処と同じです。

ちなみに周りがほとんどスーツだった際に私服で来てた方は大抵「こんな格好で来てしまってまずかった」とおっしゃってました。

 

書類審査のみの場合は?

正直こんな学校があるのが割と信じられないのですが、書類審査の場合も就職意欲を前面に押し出して書いていきます。

もちろん就職しなさそうな人は残念ながら不合格でしょう。

上の方でも述べましたが、あまりに就職意欲が高すぎると、逆にすぐ学校を辞められてしまう(=学校側に入ってくる訓練費が減る)と思われて不採用になってしまう可能性もあります。

 

実際に面接官として携わり落とした例&入校させて後悔した例

落とした例(珍回答集?)

・「××の資格が取れると聞いて応募しました!」
ずばり、よくあるNG志望動機ナンバー1。
資格取るだけじゃダメなんですって。

・「無料で受けられると聞いて申し込みました!」
まあ確かにそうなんですけど、税金等を使ってる手前、これはまずいです。
就職をしようという意気込みが見えません。

・訓練内容をまるで把握していなかった
「正直あわてて申し込んだんでよくわかってません」などと申し出るパターンと、カリキュラムに盛り込まれていない科目を述べるパターン。
真剣味にかけます。 おそらく訓練を舐めていたとも取れます。
あと申し訳ないですが年配の方に多いです。

他の学校と間違えていた
上記の内容把握と似たような感じか。
安心して仕事を任せられません。

・「プライベートで役立てたいため志望しました!」
カルチャースクールでやってどうぞ。

「期限内までに就職できないと思います!」
いやあの、えーと、まあある意味よく言えたなと…(笑)
世渡り下手そう。
面接官2人、無言で顔を見合わせたのち最低点をつけました。

妊娠していた
就職のための訓練なのでまあ当たり前(笑)

 

入校させて後悔した例

「新しい知識を得るために志望しました!」
スキルアップのみ臭がぷんぷんです。
ちなみに就職しませんでした。

・事務系の訓練に男性を入れた
これしょっちゅう後悔してたんですけどね…
男性は事務にほとんど就けないのも去ることながら、目的がはっきりしてない人が多すぎ。
もちろんほとんど未就職。

訓練歴がやたら多い人
ある意味目が肥えてるのと、訓練の上手な使い方を知ってるんですよねー。
資格をさっさと取って県外に転居&しれっと未就職。
ぐぬぬ…

元気のない人
何をやるにも消極的。
当然就職活動も消極的。
こういう人が不利なのは企業面接でも一緒です。

新婚さん
もちろん全員ではありませんが、切羽詰ってないわ妊娠するわで毎回後悔に値する人物がいます(笑)

・「縁があれば就職したいです!」
上の方でもダメ回答例として出しました。
他人任せオーラ全開です。
結局こういうこと言う人って、就職活動もどこか消極的なんですよね。
縁など自分からつかみに行かなければ手に入らないのですよ。

 

他にもたくさんありますがモラル的に書けない内容が多いです(笑)

 

終わりに

実録は置いといて(笑)、今回の記事を軽くまとめますと、

  • 筆記試験の問題は訓練校に問い合わせるのが無難
  • 就職意欲・就職実現度・受講意欲の3つが大事
  • 服装はスーツが無難

ということです。

そして再掲載となりますが、受かる人物像をまとめると、
「訓練初日から修了日まで(最後まで)しっかり訓練に通い、訓練が終わったら規定期間(ほとんど修了後90日)以内に就職を決められる」人物
でしたよね。

就職意欲がないのにタダで勉強したいからと言って就職するそぶりを見せても後から恨まれますよ(笑)

そして気が付いたらこの記事、1万字を突破してます(笑)
長々とだらだらした文章になってしまったかも知れませんが、逆に言えばそれだけお伝えしたいことがあったということで物凄く真剣に書いたつもりです。

合格という2文字を、あなたのもとへお届けできたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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