公共職業訓練の合否(選考結果)についてのウラ話色々

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ここでは、職業訓練の合否がどうやって決まっているかをお伝えしていきます。

また、合格しても抽選と言うくじ引き制度もある都道府県もありますので、その辺りもあわせてお伝えさせていただきます。

いずれも都道府県により差や違いがありますので、その点だけはご容赦ください。

なお、選考試験の内容そのものを知りたいという方は、職業訓練の選考試験について書いた記事をご覧ください。

 

職業訓練の選考試験の合格ラインはそう高くない

都道府県によっては、パンフレットに合格ラインがしっかりと記載されているところもあります。

筆記試験

一般的な検定試験だと7割の得点が必要だったり、国家試験でも足切りと呼ばれる制度はあれど6割の得点で合格だとか変動制だったりとか、なかなかに高いボーダーが設定されています。
しかし職業訓練の選考試験はそこまで高くありません。

「入社試験」であれば、当然1名から数名しか入社させることができませんので、ボーダーラインというより「一番」を決める試験と言っても過言ではありません。

一方職業訓練は、定員が一定数(10名とか20名とか)設けられていますので、入社試験と比べるとずいぶん余裕があるという考え方ができます。

そのため、「落とす試験」ではなく、「受からせる試験」としているところも結構あるというわけです。

内容自体も小学生の漢字や算数レベルだったりしますし、合格点数もずいぶん緩いです。
事実、わたくしが携わっていた資格学校の職業訓練の合格ラインは、5割以下でした。

漢字が一定レベル読み書きできないと、テキストや先生の板書が読めない書けないといったことが起こり得るので本当に最低限の知識があれば…という感じです。

とりあえずは筆記試験はあまり気にしなくて良いでしょう。

ただやはり得点が低い人は、正直なかなか授業についていけなかったですけどね…

ちなみに外国人の方が事務系のコースに行くのはかなり厳しいです。
テキストが読めるかどうか、漢字が書けるかどうか、というところが最低中の最低ラインだからです。
中国の方などは漢字が出てくるので比較的合格できている傾向にあります。

ということで、外国人の方は、日本語がかなり上手くないと入校は難しいです。
結局、最終的に事務系への就職も難しいのではないでしょうか。
母国語を活かした就職先があれば別ですが…

面接試験

面接試験は、結構ざっくりとした採点方式になっていることが多いです。
「48点」とか「93点」などというようにあまり細かい点数になっておらず、10段階などの段階で点数をつける、といった感じです。

通知表みたいな感じですね。

大抵面接官は2人以上であることが多く、その面接官全員が一定基準未満の点数を付けた場合に不合格になる、というところもあります。

たとえば、面接官2人ともが10段階で最低の「1」をつけた…とかです。
これは不合格でしょう。

選考試験の記事でも書きましたが、就職の意欲が明らかに感じられないだとか、スキルアップだけが目的だとかいった方が、例にあるような”不合格になるであろう点数”をつけられると思います。

 

境遇等による有利不利はあるのか

ここでは、境遇としまして、

  1. 雇用保険(失業手当)受給者が有利かどうか
  2. 学歴・職歴・年齢による有利不利はあるのか

の2点についてお話しします。

1.雇用保険(失業手当)受給者は訓練入校に有利なのか

雇用保険の有無で合格しやすさが変わる?

雇用保険の方の方が就職意欲が高そうなので職業訓練校に合格しやすい、というのはよく言われている都市伝説的なものですが、実際のところはどうなんでしょうか。

結論は「NO」です。

職業訓練について実際に入校した方の体験談的なブログに書いてあったのですが、「クラスに雇用保険の方が多かったので雇用保険の方が有利」とかそういったことはほぼ無いです(私が知らないだけかも知れませんが)。

そもそも公共職業訓練は雇用保険の方が圧倒的に優遇されているシステムなので、雇用保険の方が多いのはある意味当然の成り行きなのです。

確かに、雇用保険じゃない人(受講推薦者と呼びます)は例えば30人定員に対して平均4~5人くらいしかいませんので、雇用保険の人の方が有利なのかなと思う気持ちはわからないでもないです(笑)

むしろ、逆に雇用保険を受けられない方(受講推薦者)は学校側で給付の認定手続きを行う必要がないので、学校側としては、わずらわしい事務手続きから解放されるという意味で歓迎していることも多いです。

選考試験日の時点では雇用保険加入者として試験を受けに来て、入校日には雇用保険の給付が終わっていたという方もいらっしゃいます(つまり選考日と入校日で属性が変わっている)からね。

もちろん逆パターンもあります。選考日の時点でまだ在職中であれば雇用保険なし(推薦者)として扱われますが、入校日までに仕事を辞めて離職票等の手続きをすれば雇用保険受給者になります。

でも正直な話、雇用保険ではない人(受講推薦者)は社会からしばらく離れていた方等が多かったりするので、集団生活におけるルールを破りがちな人もみえます(平気で無断遅刻・欠席等をしてきたりとか)。

まあこれは学校側の視点からの余談です(笑)

失業給付の日数が多ければ職業訓練校に合格しやすい?

もう一つ、「雇用保険の方で給付が何日残っているかで有利不利が決まる」みたいなネットの情報もありますが、そのような情報は訓練校には入ってこないところが多いです。

下の項目の「2.学歴・職歴・年齢による~」に書いたことと一緒で、公平性を保つために余計なデータは一切渡されないところが多いです。

もらっているデータは氏名や住居、年齢、連絡先、あとはせいぜい雇用保険の有無程度のものです(都道府県により違うかもですが)。

ですから基本的に失業給付の残日数による有利不利は関係ないでしょう。
だいたいそんな細かいところまで見てる暇なんてないっていう話です(笑)

ということで、雇用保険だから有利だとか、雇用保険でも残日数が多ければ有利だとかは一切ありません。

全ては都市伝説と思っていただければ(笑)

そもそもそれらのデータで選んでるような学校は「うちの学校はヘタレなので雇用保険の長い人は就職させる自信がありません」とか言っちゃってるようなものです(毒)。

 

2.学歴・職歴・年齢による有利不利はあるのか

学歴・職歴

結論から言いますと、学歴の高い方、職歴が少ない方が優遇されたりすることもありません。

というより、上でも書いた「雇用保険の残り日数」もそうですが、選考試験の段階では公平性を保つため、応募者の学歴や職歴というデータを知らされていない訓練校が多いからです。

わたくしが以前携わっていたところでは、最初の方は学歴や職歴などがわかるデータが選考日前に学校に回ってきていましたが、ある日突然システムが変わりました。

つまり不公平にならないように、応募者の学歴や職歴などがわからないようになったわけです。※当然、都道府県によりますのであしからず。

入校させるか迷った際に、どうしても学歴や職歴など、受講・就職意欲と関係ない要素で決めてしまいがちですからね…。

年齢

年齢で有利不利は…ないと言いたいところですが…
正直に言いますと、少しあります。

まずこの職業訓練を受けることのできる前提条件は、就職をすることです。
つまり就職意欲と、就職実現度が重要になります。

就職実現度というのは、期限内に就職ができるかどうかということです。

例えば極端な話、事務系の訓練に60歳の男性が「事務をやりたくてきました!事務未経験です!」と言ってもおそらくかなり高い確率で不合格でしょう。

何故なら就職実現度がきわめて低く、どう考えても就職出来なさそうだから(失礼)です。

年齢の高い方は、身の丈に合うという言い方もこれまた失礼ですが、年相応の就職先や雇用形態を見据えているかがポイントになってくるでしょう。

ちなみに年齢の若い方が多かった…という体験談も多くありますが、単に筆記試験で落とされただけの可能性と、面接試験で就職意欲を感じられなくて落とされただけだと思います。

正直、ご年配の方はカルチャースクール感覚で申し込む方も多いですので、就職意欲や実現度が低いと判断され落とされるのでしょう。

しかし定員を割るなど、応募人数が少ない場合はちょっと変わってきます。

学校としては、訓練を受ける人数がほぼそのまま委託費という、学校がもらえるお金になります。
つまり応募人数が少ない場合は、とにかく「来る者拒まず」というわけではありませんが、ある程度の人物には入校してもらいたいはずです。
そのため年齢が高くても比較的簡単に合格すると思います。

ちなみにわたくしが勤めていたところでは、最高で75歳の方が入校されてました。
凄いバイタリティです。

この年齢と合否の関係については、以下の記事もお読みいただければと思います。

職業訓練は年齢制限があるの?若い人は選考に有利?
年齢で合否を決められるのは、就職も職業訓練も一緒のようで…

 

応募人数によっては辛めの採点になることも

年齢のところでも少し触れましたが、訓練校側は、訓練生を無事に卒業させると、ひとりあたりいくらかが収入として入ってきます。
ですから、なるべく多くの方に訓練を受けてもらいたいのが本音です。

そのため、訓練の定員に達していない場合は、ある程度の人でも割と簡単に合格できます。

定員割れなのに落ちたらよっぽど酷いなにかがあった、と推測できるわけですが…

逆に定員を大幅に超えたりすると、訓練校側は選ぶ余裕があるため、ちょっとしたことですぐ不合格になります。

たとえば、年齢と希望するコースが合っていない(60代で事務希望)とか、就職意欲がそこそことか、訓練内容をいまひとつ把握していなかった…などです。

ですから定員が多ければ多いほど、気合を入れて臨む必要があります。

 

定員をオーバーすると抽選(くじ引き)になるケースも

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抽選(くじ引き)システムの基本

残念ながら、点数のいい人順から合格が決定されるわけではない都道府県もあります。

その場合はタイトル通り、抽選(くじ引き)になります。

これは実力関係なく公平に入校してもらおうという都道府県(又は国)の意向ですので、訓練校もやりたくてやってるわけじゃないのです。

ぶっちゃけ訓練校だって点数のいい人順、つまり優秀な人を入校させたいに決まってます(超小声)。

なおこの抽選(くじ引き)ですが、合格ラインに乗った方から抽選で「いい番号」を引いた人順から入校ができるということです。

一般的に「いい番号」=「若い番号」だと思います。

基本はくじの番号は1番、2番、3番…というように連番になっていると思いますが、学校によっては番号を大きくしたりして、自分が抽選漏れしたかわかりづらくしているところもあります(1番の次が12番で、その次が24番、その次101番…という風に連番になっていない)。

 

大きい番号を引いてもワンチャンスあるかも?

1.小さな番号を引かれていない可能性がある

例えば定員が25名だとして、30番を引いてしまった場合に絶望する方がいらっしゃいますが、この場合くじを25枚という人数ギリギリの枚数を用意していることはないです。

基本は重複して引いたりするという軽い事故もあるため、人数+数枚余分な番号が入っています。

ですから、若い番号を引かれない可能性がないこともないということです。

文字だとピンとこないかも知れませんので、以下の図をご覧ください。

くじびき(全員合格)

この場合は、20人定員で21番を引いてしまっても、4番のくじが残りの中に眠っているので、21番のくじは実質20番のくじと同じ価値になります。
つまり「21番のくじを引いた人」まで入校ができるということです。

2.小さい番号を引いた人が不合格になる可能性もある

いい番号を引いた方も、単純に筆記試験の点数が悪かったり、面接試験でぶっ飛んだ回答をかまして不合格になる可能性もあります。

以下の図をご覧ください。

くじ引き(不合格者あり)

このように、いくらいい番号を引いても、選考試験そのもののに落ちてしまうとその番号は欠番となります。
このケースですと、4番と5番のくじが欠番となります。
すなわち22番のくじは、実質20番のくじと同じ価値があるということになります。
「22番のくじを引いた人」までが入校できるということです。

ぎりぎりの番号を引いてしまった人は、誰か落ちるのを祈ってください(笑)

3.大きな番号を引いても補欠合格となる

入校が決定しても、就職が決まったり家族の都合等で、訓練を辞退する人もいます。

そうなった場合、定員に達するまで、抽選もれした人の中から若い番号順に繰り上げ合格(以下参照)を行います。
つまりくじ引きが悪くても、そこそこの番号であれば補欠合格者として首の皮一枚繋がっている状態です。

25人定員で45番引いたりしたらほぼオワタ状態ですが。

4.繰り上げ合格の可能性は?

よく「繰り上げ合格 可能性」というようなキーワードでこちらのページにたどり着く方がいらっしゃいますので、説明しておきます。

実際問題、どれくらいの確率で繰上合格はあるのでしょうか。

間違いなく言えることは、補欠1番手の番号を引いたところで、辞退者がゼロであれば繰り上げ合格はされないということです(笑)。

辞退する可能性としては、就職か本人の病気、家族の病気などがあげられると思います。

わたくしが勤務していた際もほぼ上記の理由でした(稀に「訓練についていく自信がない」とか「思ってたのと訓練内容が違った」「想像以上にきっちりしてて厳しそうだと思った」などがありましたが)。

5人繰り上げられた月もあれば、誰も辞退しなかった月もあります。

あと繰り上げ合格は期限があって、入校日ギリギリの辞退ですと、いろんな手続きが間に合わないため、繰り上げ合格ができません。

すると訓練校は、定員より少ない人数で訓練を開講することになります。

上記のように、繰り上げ合格ができる期限を過ぎた後に辞退をするというケースも実に多かったです。

入校日ギリギリの辞退は、補欠者と訓練校、お互いに物凄くいい迷惑です(笑)
辞退をお考えの方はお早めに。←辞退や繰上合格に関しての詳しいことが書いてある記事にジャンプします。

 

公平性を保つため、とのことですが…

頑張った人が報われない?

正直このくじ引きシステムが公平かと言われると微妙なところです。

わたくしの勤めていたところでは、そもそもくじは申し込み順に引くことになっていたので、その時点ですでに公平性はあまり無いような気がしてなりませんけどね…

あと頑張った人が報われないという意見もありますが、これは間違いなくその通り!だと思います。

少なくとも入校説明会の時点で色々お話したりして顔を合わせたりしている人もいたりして、意気込みなんかも凄く語られてちょっと情が入ってたりもする方もいます。

そういう人が抽選という無慈悲なシステムで落ちてしまう現実は訓練校側から見ててもやや辛いです。

不正の入り込む余地があるのでは?

試験終了後に学校側がくじを引いて(くじ引きの様子は非公開)、番号の若い順から入校させるという、不正の匂いがぷんぷん(笑)な学校もあるようです。

お前らホントにくじ引きしとんのか!って感じですよねー。

こういうくじ引きをしている訓練校は、誰かが確実に「不透明すぎる」などとハローワークあたりにクレームを入れると思われますので、そのうちなくなっていくはずでしょう。

少なくともわたくしがいたところでは、受験者全員の目の前で、受験者全員にくじを引かせてていました。
そして何の番号を引いたかわかるように、番号の控えを持ち帰っていただいていました。
そのため不正が入り込む余地はありません。

事実は小説より奇なり、ではありませんが、感じがいいから入校して欲しいなと思ってる人が一番大きな番号を引いたり、正直ご遠慮願いたい一歩手前のような人が1番とか2番とか気合の入った番号を引いたりするものです(笑)

ですから100%疑うのも考えモノです。

なお、抽選なんて嫌だとか、もうこりごりという方は、応募の少なそうな、狙い目の時期について記事を書いていますのでよろしければご覧ください。

 

大きな番号を引いた人がよくやる…

くじ引きで大きな番号を引くと、どう考えても入校ができないため、ヤケクソになって結構めちゃくちゃしてくる人がいます(苦笑)。

単にくじ引きというシステム自体に文句を言うくらいならまだいいのですが、就職意欲の確認で「期限内に就職するのは難しいです」とか言い放ったり、「番号大きくて無理だと思うんで帰ります」とか言って面接を放棄したり…いろいろです。

正直、学校側に「こんな人が入校しなくてよかった♪」と思われるだけなので、やめといたほうがいいですよ(笑)
こういう人たちが期限内に就職なんて出来るわけがない…

 

終わりに

まとめますと、

  • 合格ラインはそこまで高くない
  • 年齢や学歴、雇用保険など、境遇による有利不利はほとんどない(と思う)
  • くじ引きで合否が決まる場合もある

ということです。

あまりぶっちゃけ話になってないかも?とかこれ読んで誰が得するんだ?とか思ったりしましたが、なるほどとか思っていただいた方は感想とか下さい。

これ書いたらまずいんじゃないの?とか言われた場合は消すかもしれません。

【▼関連記事が下にありますので、よろしければ是非ご覧ください。】

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