貴重なご意見感謝いたします。
職業訓練と言っても様々なコースがあるわけですが、とりわけ事務系やOA系のコースは女性が多いです。
そのようなコースでは、女性の中でも新婚さんがかなりの割合を占めています。
先に結論を申し上げますと、職業訓練は訓練校にとっては就職率が一番力を入れる部分です。
決まった期限までに就職をしてもらわないと困ってしまいます。※重要
ですが、新婚女性は就職率が結構悪いです。
中には就職に対する意欲がかなり低い方もいらっしゃいますので、そういう人たちは訓練校側にあまり良く思われていないこともあります。
ここでは新婚女性の就職率が悪い理由と、期限内に就職するためのちょっとした対策もあわせてお伝えします。
お断りしておきますが、あくまで統計上のお話ですので、決して全員ということではないことだけをご了承ください。
1.妊娠し、就職が出来ない状態になるから
これはもうタイトル通り読んだまんまです。
妊娠をしても一応、訓練校側から「就職したいか(出来るのか)」などの意欲確認はされますが、まず就職は出来ないのと、就職したくない人が圧倒的でしょう。
つまり未就職とほぼ同じということになりますから、あまりよく思われません。
訓練中の妊娠者には退校をおすすめしております。
これに関しては以下の記事をお読みいただくと早いです。

訓練後に妊娠は…もうどうしようもありません。
あえて切り捨てますが、何も言うことはありません。
勘違いしないでいただきたいのは、妊娠することがダメということではないです。
妊娠することによって就職が出来なくなり、税金の無駄というところがダメなのです。
この理由を一番最初に持ってきたのは、単純に自分がリアルで遭遇した中でかなり多いからです(笑)
このサイトに辿り着いた方の検索ワードでもトップクラスです。
対策:
- 訓練に通うなら妊娠せずに就職する!
2.訓練後に大きなイベントが控えており、就職しない
「ビッグイベントまで時間を持て余すため、つなぎとして訓練を受講した」パターンです。
2-1.新婚旅行や里帰り挙式
まあこんなビッグイベントが控えていたら就職どころではないですね。
就職など当然のように後回し、気づいたら報告期限が迫っているという事態に。
訓練中にこれらのイベントがあるのならまだ就職の可能性は残されています。
ですが訓練後ですとかなり難しいです。
仮に、就職の報告期限が訓練修了後90日だとします。
そして訓練が終わって30日過ぎたあたりで新婚旅行が控えているとします。
就業後すぐに長い休みは取りづらいと思いますので「就職してすぐに休みもらおう」と考える人はゼロに近いでしょう。
大抵は「新婚旅行後から働きたい」と考えます。
ということは、早めに就職活動を行っても採用されにくいし、新婚旅行中に面接が入るのは避けたいがため、就職活動を控えるはずです。
こうなると訓練中も当然のように就職活動はしないことでしょう。
活動開始時期が訓練修了後30日以降(つまり旅行が終わってから)となるため、報告期限内に就職ができない可能性が極めて高いです。
3か月訓練だと仮定すると、訓練期間90日+報告期間90日=本来は180日近く活動に使える期間があるはずなのですが…
挙式も同様で、地元で行うのならまだいいのですが、例えば現在が東京在住で実家のある北海道で挙式をするとなると、ちょっとした小旅行というか里帰りと同じでしょう。
上記の新婚旅行のパターンと同じく、新しい会社に入社してすぐに挙式のために長めの休みは取れないことから、挙式後に就職をしたいと考えたりするため、就職活動をはじめる時期が遅くなります。
元々就職する気がない人はともかく、就職をしようと考えている人は、この「就職活動に使える時間が少なくなる」ことに危機感を抱かない人が大半です。
職業訓練では期限内に就職しなければならないので、これはかなり不利な要素です。
対策:
- 新婚旅行があることを面接先の会社で告げ、初出社を待ってもらえるか交渉する
あるいは入社すぐでも新婚旅行で休めるか確認を取る - ↑会社に応募しまくって、これらがOKと言ってくれる会社に当たるまで頑張る
- 新婚旅行をずらす(笑)
- 新婚旅行が終わってから訓練に通うか、訓練中に旅行に行けるような開講月を狙う
2-2.入籍
入籍タイミングにもよりますが、就職してすぐに入籍すると会社からよく思われない可能性もあるため、入籍後に働ける会社を探す人が多いです。
またあと少しで入籍ということですと、履歴書などの応募書類の書き方に迷うという方もいらっしゃいます。
結果、「面倒だから入籍後でいいか…」となります。
あとは上記の新婚旅行・里帰り挙式と同じパターンで、入籍まで就活を控えるという感じになりがちです。
対策:
- 入籍は意外と不利にならないため、気にせず就職活動する(履歴書に入籍する旨を記入しておくと良い)
- 雇用形態をパートなど、受かりやすく家庭との両立のしやすいものにする
- 入籍したらor訓練中に入籍が可能なタイミングで訓練を受ける
- 入籍後に引っ越しやら色々やることがある人は、家庭の状況が落ち着いたら訓練を受ける
2-3.転居
アパート・マンション住まいから購入した一軒家へ…など、引っ越しを考えている人が多いです。
訓練中に引っ越しするのであればさほど問題ありません。
しかし訓練後に引っ越し準備などを行うだとか、例えば訓練修了後60日後に引っ越しするなどですと、引っ越すまでは就職活動は控えるため就職は難しいでしょう。
また引っ越し後も土地勘がないため、就職において不利になることもあります。
対策:
- とにかく早く引っ越す
- 転居後に訓練を受ける
- 転居前から就職活動をする
以上、これらのケースをまとめると、「就職活動に使える時間が減るため不利である」ということです。
個々でもいろいろ書きましたが、全体的なアドバイスとしては、採用を急いでないなど、試しに面接に行けば意外とイベント後からの就業をOKしてくれたりすることもありますので、「○○が終わってから活動」はもったいなさするということです。
もちろん、あなたが引く手あまたの人材であれば、ちょこっと就活すればすぐ決まると思うので話は全然別ですが…
3.家庭内での方向性がきちんと定まっていない
やれ扶養の範囲内だ範囲外だとか、職種や雇用形態が定まっていないとか…
本人だけではどうしようもないケースです。
このように方向性が定まっていなければ企業に応募ができないため、報告期限内で就職は難しいでしょう。
ひどい人になると「旦那が働くなと言ったので就職できません」「旦那が子どもが欲しいそうなので働かせてくれません」というものがあります。
ある意味伝家の宝刀的な扱いで、これを言われたら訓練校側はどうすることも出来ません(まさか旦那と直接話し合いするわけにもいかないだろうし)。
正直、見通しが甘いと言わざるを得ません。
訓練中に言うのならまだしも(退校を視野に入れてもらえるため)、訓練終わってから言うのはいかがなものかと…
対策:
- 旦那さんと就職に関してきちんと話し合いをする
(訓練を申し込む前がベストだが、遅くとも訓練1か月目くらいにすませておく!) - 職業訓練では就職が必須であるなど、しっかり話して理解をしてもらう
4.特に正社員では就職しにくい立場なのに、正社員へ応募しまくる
妊娠で退職される可能性が常にあるため、正社員で働こうと思うと独身時代と比べ不利になります。
このことに関しては以下の記事にて書いておりますのでよければご覧ください。

また育休産休を使用しようという考えも少し甘いかも知れません。
小さい規模の会社ではこういった制度はほぼ死んでおります(使えない)。

このような予備知識がないまま面接に行ってしまうと、「お子さんの予定は?」などと聞かれて面喰らってしまいます。
そして自分の計画やイメージ像と現実がかけ離れていることに気づき、就職活動が停滞してしまうということが挙げられます。
結局落ち続け、報告期限内の就職ができなかった…というパターンです。
対策:
- 最初からパートや派遣なども視野に入れておく
- 正社員で行くのなら、応募数をめちゃくちゃ増やす(1か月10社くらい)
5.事務職を選択する方の事務職への認識の甘さ
家事を行うという観点からみれば当然の話ですが、新婚さん(既婚者)はどうしても旦那さんに出勤時間や休日を合わせる人(土日休み)が多いです。
そうすると、事務職への転職を選択する方が多いです。
そして事務職は、座ってられるから楽そうというイメージをお持ちの方は非常に多いです。
しかも簡単そうな仕事とも思われており、それがそのまま採用の難易度にも直結していると思いがちです。
このように甘い認識の方が多いので、事務職は逆に倍率が高くなっています。

また実家が遠方で、旦那と一緒に里帰りを…という計画の方はどうしても旦那さんと同じくらい年末年始やお盆など、長期休暇が取れる会社を探します。
そんな会社そうそう見つかるわけがなく、こじらせて報告期限内に就職できなかった人もたくさんいらっしゃいます。
対策:
- 休みは妥協する
- 休みだけで事務職を希望するのなら、他にも土日休みの仕事はある
- 事務職を希望するなら就職対策をしっかり行う
6.扶養の範囲内での就業を希望するが、求人が少ない
まあこれは正直新婚さんに限ったことではないですが…
元々そんなに多くはありませんが、特に事務系では、扶養の範囲内での求人は少ないです。
そのため少ない求人の中から応募したいと思えるところがなかなか出てこず、未就職になります。
扶養の範囲を外れてもいい、つまり扶養はどっちでもOKということなら幅広く探してもらえるため問題ありません。
また訓練の制度的に、扶養の範囲内の就業は就職率としてカウントされないこともあります(例:週20時間以上働ける会社に就職しないとダメ、など)。
元々職業訓練は現場作業への就職への補助的な役割として設立されたというような経緯があるため、扶養の範囲への就職に対しては配慮があまりなく、かなり厳しいものとなっています。もうひとつ、長期かつ安定した雇用を目指しているという方針もあるため、扶養の範囲でちょろっと働くような雇用形態はダメというわけです。
そう、週20時間というのは「雇用保険に入ることができるボーダーライン」ですよね(入る入らないは別)。
雇用保険に入れる=安定ということでしょうか。
対策:
- 職種を妥協する
- 扶養の範囲を大きく超える働き方も視野に入れ、扶養範囲内の求人と並行して探す
7.就職に対して焦っていない(訓練中に活動してない)
わたくしの体感としては、新婚さんの中ですとこれに該当する方が一番多いような気がします。
ここまでのまとめ的な内容でもありますが、これまではいずれも「就職が出来ない」という視点で書いております。
しかし今回の場合は「そもそも就職する気がない」という切り口です。
例えば旦那さんの稼ぎだけで当面はやっていけるなど、早期就職の必要性がない方を指します。
またひどい方ですと、明らかに雇用保険(失業手当)の給付だけが目的という人もいます。
正直訓練校側から見れば、そういう方々は明らかに就職活動をしている様子がないため、すぐわかります。
で、訓練修了後1か月くらいしたら妊娠した連絡をいただいたり…(苦笑)
とまあこんな流れを何度も経験させられれば、訓練校も新婚さんに対して就職面で警戒するわけです。
なので訓練中に就職活動をしていない新婚さんは、大抵こっそり妊娠しているか、あるいは妊娠するつもり満々であるか、単に焦っていないのどれかに該当します(笑)
焦らないのは勝手ですが、就職する気がないのであれば周りの雰囲気などもあり、気まずい訓練期間を過ごさなければいけません。
また焦っていないようなことを周りに言いふらしたりするだとか(そのせいでクラスの雰囲気が変わることもあります)、休憩中に挙式の話やら美容の話やらばかりで就職はどこ吹く風…なんて人も珍しくありません。
何しに来てるんだか…(笑)
最低限、周りを巻き込まないようにして下さい。
対策:
- 適当なバイトでいいのでお願いだから就職してください(涙)
終わりに
まとめますと、訓練校側は就職してもらわないといろいろ困るわけですが、新婚さんは就職率があまりよくありません。
その理由としては、
- 妊娠されて就職ができなくなる可能性があるため
- 訓練後に挙式や新婚旅行・転居などの大きなイベントがあり、そっちを重視するため就職しない恐れがあるため
- 家庭内での就職の方向性を定めておらず、就活が遅れるため
- 独身時代とみられ方が違うことに気付かず、就活に油断しているため
- 事務職志望の方の認識が甘いため
- 扶養範囲での就職を希望しているが、求人が少ないため
- 旦那の稼ぎがあり、就職に緊急性を要しないため
ということです。
割と辛辣なことを書いたとは自分でも思いますが、別に新婚さんを否定しているつもりは毛頭ありません。
どんな立場の人でもそうですが、期間内に就職するつもりで職業訓練を受けて下さいということです。
最終目標は就職であることをきちんと念頭において、就職活動をしっかり行い内定を得ましょう。
コメント
あなたは女性でしょうか?
とても不快な記事でした…そして読んでいて悲しくなりました。
新婚は煙たがれるなど
女性が働きにくいような記事です。
コメントありがとうございます。
そして不快にさせてしまったようで申し訳ありません。
新婚さんの就職を否定しているわけではなく、職業訓練というシステムを悪用する方にたまたま新婚さんが多く、そのことについて苦言を呈したつもりでした。
「就職はするつもりないけど、無料で来れて勉強できるしお金ももらえるからラッキー!」とか、
「子どもができるまでの暇つぶし」という、就職をする気がないのに職業訓練を受けられる方が多いということです。
別にカルチャースクールなら何とも思いませんが、職業訓練はみなさんの血税が投入されています。
税金を使うだけ使って就職しないんなら、訓練校に煙たがられてしまいます。
しかも職業訓練は「決められた日までに就職しなきゃいけない」という、リミットが設けられています。
就職意欲の高い方からしたら信じられない話かと思いますが、そのような「失業手当狙い」の方がかなりいらっしゃり、
リミットまでに就職しない人が多いのは事実なのです(これは新婚さんに限った話ではありませんが)。
そういう方は訓練受けてはいけませんし、受けたいのならちゃんと就職の意思を見せて実際に就活してくださいね、というのがこの記事の真意でした。
が、冷静に読み返してみると単なる愚痴が書き連ねてあるだけで、全然真意は伝わりませんね…
ということで追記・変更をさせていただきたいと思います。
このたびは申し訳ございませんでした。
これからも見ていただける方に役立てるサイトになるよう、励んでまいります。
貴重なご意見、本当にありがとうございました。