公共職業訓練を辞退したい場合はどうすればいい?

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このページをご覧になっているということは、公共職業訓練を辞退することは出来るのか?また辞退の方法はどうすればいいのか?辞退の理由はどうすれば?などという疑問をお持ちだと思います。

結論から申しますと、選考試験を受ける前 or 受けた後にかかわらず、訓練を辞退することは可能です。

公共職業訓練を申し込んだ、あるいはせっかく合格しても、さまざまな都合で訓練に通えないのなら辞退をする必要があります。

ここでは、公共職業訓練の辞退のしかたをはじめ、辞退に関するお話全般をさせていただきます。

 

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職業訓練の辞退をしなければいけない・考えた方が良いケース

過去に実際にあったものも交えつつお伝えしていきます。

やむを得ない辞退理由

  • 就職が決定した
  • 自分の怪我・病気の治癒等に専念(入院含む)
  • 妊娠した
  • 家族の看病に専念
  • その他家庭の事情など

少しモノ申したい(笑)辞退理由

  • 思っていたのと内容が違った
  • やっぱり他の訓練にしたい
  • 就職活動に専念したい

この辺りの理由は、下調べなどもう少し事前準備をしておくべきであると言えます。

上の2つは説明会(見学会)に参加していれば解決できたことですし、最後の「就職活動に専念」も、自分の立ち位置や環境等を少し真剣に考えれば辿り着く結論ではあると思います。

なお一応やむを得ない方に入れましたが、自分の病気療養や家族の看病もあらかじめわかってたことだよね…とも思わないでもないです(突発的なものを除く)。

ということで、「就職が決定した」という理由以外の辞退ではペナルティ(以下参照)を受ける都道府県もあります。

 

職業訓練を辞退することによるペナルティとは?

ペナルティとは
辞退後にまた同一の訓練、あるいは違う訓練に申し込んだ際に不利になるかも?というものです。

就職による辞退以外では絶対にペナルティが発生すると書いてあるサイトもありますが、案外そうでもないです(もちろん都道府県によります)。

なお、以下で辞退のタイミング(選考前、選考後)のお話をしていますが、どのタイミングで辞退をしてもその人が辞退したというデータは残っています。

したがって仮に同じ学校や違う学校で訓練を申し込みなおしても、きちんと辞退したことが訓練校に把握されていることがあります。

結果、訓練意欲や就職意欲等を疑われ、入校に不利になることがある、というわけです。

また後述の「繰上合格」の絡みで、合格後に入校日ギリギリで辞退し、その後また同じ学校で訓練を申し込んだりすると、やはり印象は良くないでしょう。
このことに関しては、詳しくは繰上合格の項目をご覧ください。

 

辞退のタイミングと連絡先等

受験前、受験後といったシチュエーションにより連絡先が異なることもありますので、ケース別に説明させていただきます。

いずれも電話連絡で十分でしょう。

a.受験前・受験後(結果待ち)

受験前あるいは受験後(結果待ち状態)の場合は、どちらで受講予定かによってわかれます。

  • ポリテクセンターや各高等技術専門校内で訓練が開催される…
    ハローワーク、およびポリテク or 開講予定の高等技術専門校
  • 民間企業での委託訓練…
    ハローワーク、および各高等技術専門校など訓練の母体になっている施設
    (訓練を受ける学校には連絡はしなくとも良い)

b.合格後

合格が確定した後に辞退をしたい場合は、実際に訓練を受ける学校(あるいはポリテク・各高等技術専門校)に連絡を最優先で入れましょう。
あとは念のためハローワークにも連絡を入れておきます。

以下にも書いておりますが、自身が受けられたコースが定員オーバーの場合、他に入れなかった人を繰り上げて合格をする「繰上合格」があるため、早めに連絡をしましょう。

 

辞退をすると繰上合格があるため、連絡は素早く確実に

辞退の連絡をしない、あるいは遅れると色々なところで迷惑をかけてしまいます。

選考試験の合否についての記事にも書いておりますが、受けたコースが定員オーバーした場合、定員に漏れた人が補欠合格者となります。

この補欠合格者は、誰かが辞退をすると繰上合格者となり、入校ができるようになります。

辞退のタイミング次第では繰上合格が行われない

辞退をする方は、辞退をする旨の連絡をきちんと入れておかないと、ハローワークや都道府県がこの繰上合格を出すことができません。

また単に辞退すればいいという話でもありません。
なぜなら繰上合格ができる期限が決まっているからです。
例えば極端な話、入校日前日などに辞退の連絡を入れても繰上ができません。

そのため、辞退を希望している方は早めに連絡をしないと、繰上合格が行われず、本来受講できるはずだった方の受講チャンスを潰していることになります。

あなたが合格したかわりに、他に入れなかった人がいる事実をしっかりと認識しておくべきです。

辞退の方の連絡が遅れたばっかりに、補欠合格の方は妥協して違う訓練に通ったり希望していない職種に就いたりしてしまうなど、別の身の振り方を選択してしまうということも十分考えられます。

訓練校に支払われる訓練費用一式が減ってしまう

辞退者が出たが、繰上合格がなく定員を割った状態で訓練が開始されると、辞退者分の学校側に本来入るはずだったテキスト代や委託費と呼ばれる訓練を行って得られる報酬がなくなります。

また就職率が良いと支払われる就職支援費の支給もなくなってきます。

これらをトータルすると、受講生1人あたりなかなかの金額が学校側に支給されますので、繰上合格によって人数が補充されないと学校にとっては機会ロスとなってしまいます。

さすがにここまで書くと大げさかも知れませんが、このことが今後の運営資金に直結するかも知れません。

このように、辞退の連絡タイミング次第で、訓練校・補欠合格者の両名の今後を握っているとも言えます。

 

過去の辞退ケース(ネタっぽいのから悪質なものまで)

・ふた月連続で申し込み、連続で選考試験の段階で辞退
もう少し考えてから申し込めばいいものを…
計画性のなさは仕事ができないであろうということが垣間見えます。

・開講月をずらして夫婦で受験、しかも両方とも選考試験の段階で辞退
何がしたいのかよくわかりません…
しかもこの時は旦那の方は無断辞退でした。なんやねんホント(笑)

・合格後、テキスト代が支払えないので辞退
最初に調べておくべきでしょう…
というかテキスト代すら捻出できないのならさっさと働くべきでは?(笑)

・合格後、無断で辞退した
いざ入校日当日をむかえたら本来入校される予定だったはずの方が来ておらず、連絡をしたら「辞退します…」の一言だけ。

訓練校も様々な下準備を行っています。
無断で辞退をされると名簿や出席簿、名札作成など、入校にあたって準備していたものが一部パーになってしまうこともあります。
社会人としての常識的な振る舞いという観点からもかなり悪質で、仮に今後再び同じ訓練を受験しても心情的に圧倒的に不利になることでしょう。
そもそもこのような人が就職できるのかどうかも疑わしいですしね。

あとよくあるのは「選考日を間違えて結果的に辞退になってしまった(でも翌月は合格)というやつです。
これから試験を受けられる方は、選考日はしっかり確認しておいてくださいね(笑)

 

終わりに

まとめますと、

  • 訓練に通いきる・就職することが難しいのなら辞退すべき
  • 辞退によるペナルティはない
  • 辞退のタイミングによっては連絡先が変わる
  • 他の人が繰上合格する可能性があるため辞退は早めに行う

ということです。

受講する人が1人じゃないから大丈夫でしょ…ではなく、お伝えしたように例え定員20人のうちの1人だとしても、裏でさまざまなことが動いているわけです。

気軽に申し込んで気軽に辞退、ということは難しそうだなということが少しでも伝わったということであればとりあえずオッケーです。

まずはきちんと自分が現在身を置いている環境等から、今後の身の振り方をしっかり考えて申し込むようにしましょう。

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