職業訓練中に就職活動をした方が良い6つの理由と上手な動き方

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職業訓練は最終的に就職をする場ではありますが、訓練中は勉強で手一杯になりがちです。

そのため、

  • 「勉強が手一杯でとても訓練中に就職活動なんて…」
  • 「訓練受講中は勉強に集中したい」
  • 「厳選して応募したいから求人を慎重に見極めたい」
  • 「訓練を修了して自信をつけてから就活したい」

このような声はかなり多いです。
しかし実際のところ、これらの認識はすべて間違っていると言えます。

訓練中に就職活動(応募)を行うことが早く就職できる一番の近道なのです。

ここではその様々な理由を挙げてみました。

 

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1.良い求人は競争相手も良いと思っている

訓練中も求人に常に目を光らせておくことが重要です。

そうすることにより、良い求人があれば即反応できます。
逆に求人に対するアンテナを張っていなければ、たまたま見つけた良い求人に応募しようとしても行き違いで締め切られていたとかよくある話です。

つまり「自分が良いなと思った求人は他の人も同じように良いなと思っている」ということです。

求人に目もくれず勉強に集中していると、実は凄く自分にぴったりな求人が出ていて、他の多くのライバルに目をつけられて奪われていることにすら気づかないでしょう。

ほらこうしてこの記事を読んでいる間にも…なんてね(笑)

 

2.職業訓練を修了(卒業)することにあまり大きな意味はない

訓練中に内定もらったら退校しないといけないし…とか思っている方もいらっしゃいますが、職業訓練の目標は就職することですので、通いきることにあまり意味はありません。

逆に言えばある程度のスキルを身につけたところで退校するのも立派な選択です。
このことは退校に関する記事で詳しく書いています。

退校はダメなことではない!職業訓練の自主退校をおすすめするケース5つ
職業訓練は様々な理由で退校することが出来ます。今まであった自主退校理由を一挙ご紹介。そして訓練校側の本音も色々と書いちゃいます。

ちょこっと毒を吐かせていただきますと、そんなに簡単に内定もらえるんなら訓練なんて来てません、ということです。

特に事務系に就職したいのであれば、群雄割拠の職種なので早めの活動が重要になります。
あなたが想像しているよりはるかに内定をもらえないのが実情です。

そしてもうひとつ、職業訓練をすべて受講し終えれば就職活動に物凄く有利になると思い込んでいる方がいらっしゃいます。

つまり職業訓練に依存しすぎているケースです。

残念ながら訓練は今まで応募が出来なかったような職種にチャレンジできるという色合いが強いため、そこまで万能でもないし合格が保障されている魔法のようなものでもありません。

このことから考えても、修了(卒業)する意味はあまりないと言えます。
就職をするために訓練を受けるわけですから、逆に言えば内定が得られるんであれば訓練は不要と言っても過言ではないですよね。

 

3.自分の都合に合わせてタイミングよく求人は出ていない

訓練が終わったらすぐに面接受けて合格して即働ける…なんて青写真を描いている方は結構いらっしゃいますが、かなり甘いと言わざるを得ません。

まさしく「絵に描いた餅」になりがちです。

ほとんどの方は「せっかく職業訓練を受講したのだから…」と考え、これまででは応募ができなかったような職種にチャレンジしたり、現時点で考えられる理想に近い就職先をまずは見つけようとするはずです。

ということは当然応募先も限定されてきますし、そもそもそんなにタイミングよく自分の希望している求人が出ているはずもなく、何より就職活動は相手のあることなので、大抵は甘い考えはすべて打ち砕かれます。

雇用保険(失業手当)を受給しながら通っている方は、受給が終了したと同時に働けるのならそれは一番でしょう。

しかし訓練受講中に就職活動を怠ると、訓練が終わって失業手当の給付も切れてしまったら貯金を切り崩しながら就職活動をしていくわけです。
訓練中にきちんと就職活動をしていればこんな羽目に陥ることは少ないんですけどね…

 

4.仕事に必要な、同時並行に物事を進める能力も試されている

仕事というものは、ひとつの仕事を片づけたら次に取り掛かる…などというように、待ってくれません。

特に事務職であれば、色んな上司から色々な仕事を同時並行的に頼まれたりすることもありますし、大抵の仕事は締切や期限付きだったりするものです。
つまり「勉強と就職活動を並行的に行う」など、数々の作業を同時に組み立てたりこなす力がなければ、事務職など務まらないでしょう。

これは職業訓練を受けることで試されている、あるいは鍛えられていると思ってください。

 

5.職業訓練中であれば訓練校の就職指導の先生に相談しやすい

就職活動には悩みがつきものです。

「あれ…志望動機がうまく書けない」「面接の受け答えってこれで大丈夫だっけ…?」
なんて思うのはある意味当然と言えますが、もしこれが職業訓練中であれば、普段から学校に通っているわけですので、就職指導の担当の先生にすぐに聞くことができます。

ですがこれが訓練修了後ですと「もう学校終わっちゃったし聞くのも面倒だからこんなもんでいっか!」となる方が多いのではないでしょうか。

結局それが原因で、穴の多い書類や面接の受け答えになってしまって不採用が続く…なんてこともあり得ます。
そして何が悪いのか気づかずにがむしゃらに応募を繰り返して落ちまくるという、まさに悪循環。

もし仮に職業訓練に通わずに就活をしていたとしたら、誰にも聞くことはできません。
ですが訓練に通っている(いた)のなら、強力なバックアップがある状態なのです。

もちろん訓練修了後でもまめに相談できる人であればいいのですが、わたくしが見ていた限り、訓練修了後に積極的に相談に来る人は大体クラスの1割~2割程度です。
一言で言うと、相談全然来ないです(笑)

大抵の人は自分で進めていきます。
別に内定が得られれば全然悪いことではありませんが、そうでない方がバックアップを活かさないのは本当にもったいないです。
何より早く就職できない原因のひとつとなるでしょう。

ハローワークでのサポートもいいのですが、訓練校の方がみなさんと同じ立場の訓練生ばかりを見てきているので、より訓練生のみなさんに寄り添ったアドバイスが可能です。

訓練中から積極的に訓練校の就職指導の先生を活用しましょう。

ただし、訓練校の中には個別での就職指導にあまり力を入れていないところも結構あります。
そういう学校であればどうしようもありませんけどね…

 

6.就職活動の勢いがつく

職業訓練は密度が濃く、勉強は結構大変です。
ですから、訓練終わったからちょっと休憩とか考えて羽を伸ばそうとするわけです。
その羽伸ばしの長いこと(笑)

大抵訓練が終わって1か月くらい後に「いい求人が無いのでまだ応募してません」とか言い訳されます(笑)

このように、訓練終わってからやろっかなーという人は訓練終わってもなかなか取り掛かれない方が結構多いです。

訓練中に就活を行えば、就活の段取りも一通り以上は経験しているため、訓練が終わっても応募がスムーズにできます。
下手すると「就活って何からやればいいんだろ…」状態の人もいらっしゃるくらいですからね。
さらに上記5.の訓練校の就職担当に相談をしっかり済ませておけば、訓練修了後もかなり就活がはかどるはずです。

さらに勉強が終わって就活1本に絞れるため、勉強と就活の両立という負荷をかけていた状態より楽に就活が出来ます。
勉強が終わったら就活、という流れですといつまでたってもだらだらとやることがあるというイメージになりがちです。
まあ単なる気の持ちようっていう話ではありますが(笑)

 

就職活動を始める時期はいつぐらいがいい?

訓練校の就職支援担当からきっと説明があるとは思いますが、あまり早くから活動してもメリットは薄いです。

3か月コースで、仮に入校してすぐに活動を行ったとします。

授業の展開も最初の方ではありますが、基本かつ重要な部分を説明していることが多いです。
ここで就職活動で欠席をすると、授業についていけない可能性が高いです。

また万が一就職が決まって退校をしなければならなくなった場合、知識の習得が中途半端になります。
これは正直もったいないですね。
せっかく訓練に合格したというのに…。

ですから訓練の最初の方で就職活動をするのはあまり得策とは言えません。

3か月目(最終月)や訓練中にある検定試験が終わった後など、一定のタイミングで活動するのが望ましいでしょう。

このあたりは訓練校の就職支援担当と相談されると良いです。

また、訓練序盤に早々に就職が決まってすぐに来て欲しいなどと言われた場合は、丁寧にお断りした方が良いかもしれません。
焦って人を雇いたがる会社はブラックの可能性があるからです。

訓練をしっかり最後まで受けることは、受講生にとっては当然お得ですし、企業側にもメリットがあります。

「教える」ことのプロに教わった方が基礎や概念・理論等からしっかり学べ、さらに会社も教育の手間が省けるため、会社にとってもプラスになるはずです。

そのことに気付いている会社であれば「しっかり学んでから出社してね」となり、訓練修了後からの出勤となるはずです。

他の記事にも書いておりますが、面接を受ける際に「訓練が終わってから働きたい」ことを申し添えておくのも一つの手です。

 

訓練中に活動するってことは授業を休む必要があるよね?

その通りです。

上手く授業後に就職活動ができればそれに越したことはありませんが、授業が終わるとたいていハローワークなどの公共施設は閉まる時間です。

また面接試験は午前中~昼過ぎまでに設定されることが多く、夕方に設定されることはほとんどないでしょう(理解のある企業も増えてきてはいます)。

そのため訓練中に就職活動をするということは、授業を欠席する必要が生じます。
そうなると理解度に支障が出ますが、それをカバーする方法をご紹介します。

  1. 休んだ科目の先生をつかまえて補っていく
  2. 丸1日欠席にせず、1時間だけ抜けるなどする
  3. 自分にとってあまり有益ではない科目の時に休む
  4. ネットの求人サイトを利用し、極力休まない

1.休んだ科目の先生をつかまえて補っていく

学校の方針にもよるかも知れませんが、休んでしまった場合は補習をしてもらうか、休憩中に先生をつかまえて色々質問して解決していけば良いでしょう。
事前に、補習制度や授業時間外の質問がOKかどうか、必ず確認しておいてくださいね。

2.丸1日欠席にせず、1時間だけ抜けるなどする

最初の1時間だけハローワークに寄ってから学校に行くため遅刻する、などといった方法をとることをおすすめします。

ハローワークに行くだけで丸1日使うことは通常はあり得ないと思いますし、非常にもったいないです。
そのまま応募書類をじっくりと作るとかなら別ですが…

なお、面接の場合は企業の指定された日時に従い、あまり動かさない方が良いでしょう。

3.自分にとってあまり有益ではない科目の時に休む

職業訓練は様々な科目がカリキュラムに組まれております。

例えばWordとExcelとPowerPointが学べるコースで、PowerPointは前の職場で結構使い込んでたし簡単だしそこまでフル出席しなくても…なんてことが出てくると思います。

この場合にPowerPointの授業の時に早退(または遅刻)し、ハローワークに行ったりするということです。

ただし、これをやりすぎると出席率に関わってくることもありますので、ほとほどに。

4.ネットの求人サイトを利用し、極力休まない

なんだかんだでこの方法が一番良い気がします。
わたくしが指導している職業訓練生もほとんどの方がネットの求人サイトを自発的に活用していますし、またおすすめもしています。

ネットの求人サイトならばパソコンやスマホからエントリーができますので、空いた時間にさくっと応募ができて便利です。
当然ながら訓練を休まなくてもすむため、授業に遅れてしまうといった心配もありません。

求人サイトはたくさんありますが、職業訓練生に人気のあるサイトをいくつかご紹介します。

もちろんいずれも登録や利用は無料です。

 

・とらばーゆ

当サイトが女性向けの内容を扱っていることもありますが、職業訓練も女性が多かったりしますので、女性向けの求人サイトをご紹介します。

公式サイト とらばーゆ

もはや説明不要と言ってもいいくらい有名なサイトです。
地域ごとにページが作られていますので、ご自分の居住エリアをまず選択してください(リンク先のページの一番下にあります)。

何せ「女性のための転職サイト」と銘打ってますので、細かい条件を指定して検索できるのが強みです。
「駅に近いオフィス」「ジーンズOKなオフィス」などユーザーのわがまま条件で仕事が探せるフィット感の高いサイトです。

公式サイトへ

 

・リクナビNEXT

説明不要の超有名サイトです。
転職者の8割がリクナビNEXTを使用しているという、非常に利用者の多いサイトです。

公式サイト リクナビNEXT

そしてわたくしが指導している職業訓練生の中で、リクナビNEXTを使用している人が一番多いです。

利用者が多い理由としては、

  1. リクナビNEXTだけの限定求人が約85%
    →色んな方にマッチする求人があるということです
  2. スカウト登録することで、企業や転職エージェントから直接オファーが届く!
    →職務経歴や希望条件を登録しておくだけで、企業側からアプローチを受けられます
  3. グッドポイント診断で、自分の強みを分析!
    →診断に答えることで自分の強みが見え、診断結果は自己分析にも活用できます

といったことが挙げられます。

絶対に役に立ちますので、ぜひ登録しておいてくださいね。

公式サイトへ

他にも、訓練生によく使われている転職サイトをまとめてあります。
ぜひご覧ください。

職業訓練生活を楽ちんに!訓練生に人気の3つの転職サイト
職業訓練に通っていると、就職活動の時間がなかなかとれません。転職サイトを使えば就活の時間を大幅削減!職業訓練生じゃない方にもおすすめの厳選サイトたちです。

 

終わりに

まとめますと、

  • 訓練中にいい求人が知らない間に取られてしまうかも
  • 訓練修了が目的ではなく就職が目的
  • 就活をはじめたタイミングでいい求人があるとは限らない
  • 就活と勉強、同時に作業をする力を訓練しているという見方もある
  • 訓練中なら就職指導の担当に相談しやすい
  • 訓練中に就活していた勢いを訓練後に持ちこせる

ということです。

これら6つが、職業訓練中の就職活動をおすすめする理由です。

また活動時期は訓練最終月が良く、遅刻早退などを上手に活用して就職活動を進めましょうということでしたね。

しっかり行っておかないと後々大変です。
訓練が終わってから活動をしている人で苦労している人を何百人と見てきました。

訓練との両立は大変かも知れませんが、きっと実を結びます。

頑張ってくださいね。

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