履歴書の職歴欄に「フリーランス」の期間をすっきりと書く!

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単刀直入に、フリーランスとして収入を得ていた期間を、履歴書の職歴欄にどう書いたら良いのか?という「フリーランス期間の履歴書の書き方」が今回の記事のテーマです。

フリーランス期間のことを履歴書に書くという場面は以下の3パターンでしょう。

  1. フリーランスを廃業し、一般企業へ転職する時
  2. フリーランスだけれどもまだ一本では食べていけず、パートアルバイトと並行する時
  3. フリーランスだけれども企業と業務提携する時

こんな感じの状況になった際に、履歴書を作成していくことになりますよね。
とりあえず今回は上記1.の「フリーランスを廃業し、一般企業へ転職する時」の履歴書の書き方です。

通常の会社員等であれば職歴の書き方はわかりやすいですしネット上にも解説も多いですが、フリーランスは意外と解説が少なく、非常に迷われる方が多いです。

わたくしが実際に指導している方の中でも、人によって全く書き方が異なります。
同じ書き方をしている人を見かけないくらいです。

さらにひどいと「わからないから書かない」という人もいらっしゃるくらいです。
これではいけません。

ここでは、フリーランス期間の職歴を簡潔にする書き方と、フリーランスで備わった事務職へ転職する際にアピールできそうな能力をご紹介します。

 

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まずフリーランスは履歴書に書くことが前提

たまにフリーランスはどうしてもふらふらしているイメージを与えてしまいがちと考える方がいらっしゃいます。

すると通常の企業への転職は不利と考え、フリーランス期間を書かずに履歴書を作成している人をお見かけします。

しかしこれはいたずらに空白期間(ブランク)を作ってしまうことになり、人事担当者から突っ込みどころ満載になってしまいます。

はっきり言ってフリーランスの期間を履歴書に書かない方が不利です。

 

フリーランス?個人事業主?法人設立?自分がどれに該当するか明確に!

  • 「フリーランス」…独立し、単発の仕事を契約している人のこと全般。
  • 「個人事業主」…株式会社をはじめとする法人を設立せず、個人で事業を営んでいる人。開業届の提出は問われない。
  • 「法人」…様々な(面倒な)手続きを経て会社設立をしている人。

まずは上記Checkをご覧ください。

「フリーランス」というのは、独立して単発の仕事を契約している人という定義のため、これは仕事の仕方ということになります。

となると、個人事業主でフリーランスの人もいれば(おそらくほとんどこっちだと思いますし、わたくしが実際に指導している人の大半がこちら)、法人化してフリーランスの人もいるということになります。

まずはご自分がフリーランス時代に「個人事業主」か「法人」のどちらだったのかを把握しておきましょう。
ちなみに開業届を出さずに稼いでいた方も一応個人事業主に含まれます。

何度も言いますがおそらく個人事業主だった方が大半と思われますので、ここではフリーランス=個人事業主として活躍されていたという前提でお話をすすめます。

 

フリーランス期間を履歴書の職歴欄へ書いてみる

通常の会社へ勤務した場合は「入社」「退社」とするように、シンプルに、「開業」したことと「廃業」したことがわかればOKです。

設立時

  1. 個人事業主として開業(従事、活動)
  2. 個人事業主(イラストレーター)として開業(従事、活動)

上はシンプルなやつで、下は職業名(主に請け負っていた仕事から照らすとGood)を入れたバージョンです。
実際に請け負った仕事の内容は履歴書には書かず、職務経歴書に書いていきます。

開業・従事・活動の選択は、開業届を出してれば「開業」、そうでなければ「従事」「活動」で良いでしょう。

廃業時

  1. 一身上の都合により廃業(活動停止)

これも、開業届を出していたのであれば「廃業」、そうでなければ「活動停止」で良いでしょう。

ここまでのまとめ

基本的な職歴欄への記入の仕方は、以下の記事もご参考にしていただければと思います。

重要度はトップクラス!学歴・職歴─履歴書の記入事項(3)
履歴書の肝となる部分。しっかり把握して他の応募者と差をつけましょう!

 

フリーランスとしてのアピールできる能力は?

おそらくこのサイトをご覧の方は事務職に転職を希望されている方が多いと思いますので、そのつもりでお話をさせていただきます。

実際に転職する際に、今まで携わっていたフリーランスの仕事が転職先でどのように活きるでしょうか。

1.具体的に携わっていた業務の成果

例えばイラストレーターであればそのイラスト(成果物)を契約先に納品してどのような成果を挙げた、などですね。

  • 契約先の売上○%アップに貢献した
  • 作成したイラストロゴが永続的に社内ロゴとして採用されるまでに至った

などなど。

ただこれだけだと事務職としてのアピールにはならないため、例えばイラストロゴを作成している間にどんなことに気を付けたか、どんな能力が備わったのかなどを述べると良いでしょう。

  • 何度も担当者と納得いくまで話し合いをし良いものにしていった改善提案力
  • 妥協を決して許さない性格で納期ギリギリまでとことん作品作りを突き詰め良いものが完成できた

などなど。

2.文章力・表現力

ライターなどはまさに文章力は上記1.そのものでしょうが、フリーランスで仕事をしているとメール等の文章で契約先とやり取りすることが多いと思います。

文章というのは実際の会話と違い、字面だけで感情まで表現しなければいけないため、高い文章構成力や推敲力が問われます。

また文章を読んで相手の感情や意図を理解しなければいけないため、読解力もついてくるはずです。

ただこれ、事務職だとあまり役に立たないかも…(笑)

取引先とのメールのやり取りに効力が発揮できるという点は魅力です。

3.対人能力・交渉力

自分で営業をはじめとする対人折衝を行わなければいけないため、対人スキルや交渉力、営業力は必然的に身に付きますね。

実績アピールなんかはむしろフリーランスの方の方が上手に行ってらっしゃると思いますので、転職活動でのアピールは得意なのかも知れませんね。

4.管理力

納期をはじめとするスケジュールを一人で管理するのがフリーランスでの仕事。
複数の仕事を請け負っていればそのような管理がより重要になってくることでしょう。

また併せて、優先順位をつけて作業する・作業の組み立てなんかも立派に備わっていると思われます。

事務職において複数のタスクを同時にこなすのはもはや日常茶飯事と言っても過言ではありませんから、管理力や優先順位づけ等は必要な能力でしょう。

 

終わりに

まとめますと、

  • フリーランスで活動した期間は履歴書に記入する
    • フリーランスの種類を明確にすること
  • フリーランスの期間はさまざまな能力が備わっているためアピールすべき

ということです。

フリーランスという選択肢が日の目を見る時代になってきたことで、フリーランス経験者も増えてきています。

そのままうまくいけばいいですが、生活的な面や家庭事情でどうしても廃業しなければいけない方が出てくるのもまた事実。

一部古い考えの人間がいることは否めませんが、フリーランスはきちんと仕事に従事していれば負い目でも何でもないです。

ですから転職活動においては前向きな考えで、アピールしてやるんだという意気込みが重要です。

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