転職活動における面接試験の最中、あるいは事前に、あれが聞きたい・これが聞きたいという質問の欲求は出てくるもの。
ですから、ほぼ100%の確率で「最後に何か質問ありますか?」などという「逆質問」タイムを設けてくれるはずです。
会話の最中に質問を挟むことは印象を悪くしてしまいますので、聞きたいことがあればこの逆質問タイムまで待ちましょう。
面接中に逆質問をしてくる意図
一般的な礼儀として質問タイムを設けるということと、「もっと詳しく知りたい」や「早く力になりたい」などの応募者のやる気・姿勢確認の質問でもあります。
一次面接であろうが二次面接であろうが重役面接であろうがほぼ必ず聞かれることでしょう。
もちろん「特にありません」はダメなわけであり、必ず何か聞かなければいけませんが、何でもいいから聞いておけ、というような質問もダメでしょう。
NGな回答(逆質問)
・特にありません!
=やる気ありません!ですね。
・求人票やホームページを見ればわかるような質問
下調べが足りません。
つまり熱意を疑われる可能性大です。
・待遇や福利厚生に特化した質問
待遇や福利厚生は絶対に聞くなとはいいませんが、質問の内容がそればかりですと聞いている方もげんなりしてしまいますし、何より熱意や意欲に疑問を持たれてしまいます。
まずは会社に貢献・利益を上げることが先決で、それに伴って報酬はついてくるものだということです。
新聞の折り込み広告の求人ですと広告スペースも狭いため、具体的な給与が書いていなかったりすることもあります。
そういった不明な場合はもちろん、たずねても問題ないでしょう。
またたずねる際も前向きに、「条件を受け入れる前提ですが、参考までにお伺いします」くらいの姿勢で尋ねることが重要です。
OKな回答(逆質問)
「有事の際は土曜日出勤にも対応は可能ですが、参考までにこれまでの事例等をお聞かせ下さい。」「繁忙期はいつでしょうか?」
単に「土日はお休みですか?」などと聞くと土日出勤を嫌がっているという印象だけを与えてしまいます。
先ほどもお話したとおり、対応可能であることを前提にして質問しましょう。
「今後、新事業に参入するなどの展望はありますか?」
大抵の会社に使いまわしがきく便利な質問です(笑)
「同年代の方で活躍している事例はありますか?」
将来の自分像を描いているアピールになります。
「配属先の雰囲気をお聞かせ下さい」
ある程度部署が分かれている・本社で面接をして実際の勤務は支社(支店)である、など、少し大きめの企業向けへの質問になります。
入社後の自分をイメージしていることになりアピールになります。
「パソコンスキルはどれくらいのものが必要でしょうか?」
特にパソコン操作(Word・Excel)が必須などと求人に書かれているものであれば、このような質問も効果的です。
自信がある方は具体的に機能名も交えて聞いてみるのもありでしょう。
「仕事の内容の箇所に○×という業務が記載されておりましたが、具体的にどのようなことを行うのでしょうか?」
素直に業務名から内容が連想できないような場合や、業務内容を具体的にどういった手法で行うのかを問う質問です。
「私と同じ境遇で活躍されている方はいらっしゃいますか?」
企業規模にもよりますが、年齢の時と同じく将来の自分像をイメージできていると思われ、アピールになります。
シングルマザーの方などが質問すると効果的かも。
「面接官の方が仕事をされていて嬉しかったことはありますか?」
実際に面接をしていて聞かれたことがあります(笑)
喜びの共有、やりがいを見出すなど色々な意図が隠れている質問ですね。
「職員の方々の意識向上のために特別に取り組んでいらっしゃることなどがあればお聞かせください」
これも前向きな質問でしょう。
どちらともいえない回答(逆質問)
「採用いただけたら、入社までに準備(勉強)しておいた方が良いことなどはありますか?」
意欲的にも聞こえますが、その一方で主体性がないと捉えられることもあります。
中小企業、特に小規模ならほぼ使える質問ですが…
「○○な性格ですが、業務において活かせる場面などはありますか?」
「前職では○×の実績を残しましたが、御社で活かせますでしょうか?」
「○○の資格を所持していますが、御社で活かせますか?」
アピール出来なかった部分を再度アピールしつつ逆質問をするというテクニックですが、正直わたくしは最後の質問でアピールをするのはあまり意味がないと思っています。
何故なら、逆質問タイムの前におおよその評価は固まっているからです。
どうしてもこのまま終わってしまうのは悔いが残るということでしたらどうぞ、といったスタンスです。
終わりに
まとめますと、
- 逆質問には「特にありません」は厳禁
- やる気を見られていることが多い
- 調べればわかるようなことは聞かない
- 待遇等のことは極力聞かない
ということです。
最後に注意点になりますが、いくら準備・対策してきたからと言って、面接中に解決している話題を逆質問してしまうことは避けましょう。
「話を聞いてない人」という印象を持たれてかなりのマイナスポイントです。
そうならないために、逆質問は一つだけではなく、いくつか用意しておくべきです。
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