面接試験は、質問に対してどう回答するかは合否に大きなウェイトを占めていますが、第一印象なども非常に重要です。
その第一印象は大きく分けて「基本的な心構え」と「身だしなみとマナー」の2つがあるため、2回にわけてお話をさせていただきます。
こちらの記事は「基本的な心構え」についてお話します。
この第一印象を2回にわけてお話するということは、かなり重要な要素ですが…
果たしてそこまで大事なのでしょうか?
それは以下にもお話させていただいておりますが、第一印象でその後の面接の展開が変わることがほとんどだからです。
- 質問対策をする前に知っておきたい、事務職の面接試験に臨むための基本や心構え
- 面接対策、準備(1)─第一印象(基本的な心構え)
- 面接対策、準備(2)─第一印象(身だしなみ、マナー)
- 面接対策、準備(3)─面接で動揺しない、話すときの心構えと基本
<面接試験質問集に関しての記事の全リストはこちら>
面接開始時の第一印象で、既にかなりの判断はされている
初めての人と会う時には、その相手に必ず何らかの印象を持ちます。
「優しそうな人だな」「ちょっとキツそうだな」「明るそうだな」「暗そうな人…」「見た目と声のギャップが何だか面白いな」などなど。
これが人間というものでしょう。
面接でも同様で、上記のような色々な印象を面接官に持たれます。
そしてさらに、あなたが面接官に抱く印象というのもありますが、まあこれは別の話。
面接では、この「面接官が自分に抱いた第一印象」が合否の判断材料としてより具体的に明確化されていきます。
気合を入れて臨んだのに質問も全然なくて10分くらいで終わっちゃったな~、という人はほぼ間違いなく不採用でしょう。
これは第一印象が悪く、面接官の腹の中では「こりゃダメだ」と瞬時に判断されてしまったということなのです。
小奇麗にしていない、声のトーンが低い、暗そう、などなど…一発でダメの烙印を押される要素は多数あります。
ダメと思われてしまえば、もう色々と質問してくるようなことはあまりありません。
「あなたに使う時間はありません、でも折角来てもらったので一応面接みたいなことはしましたよ」ということなのです。
ですから、雰囲気、身だしなみやマナー・礼儀などの第一印象はものすごく大事です。
逆に時間をかけてもらえたからって必ずしも採用されるとは限らないのが面接の怖いところでもあります。
酷い話になると「もう1回最終面接あるけど、君はたぶん合格だから大丈夫」なんて言われて落ちた人もいらっしゃいます。
ここまで来ると軽い詐欺ですね(笑)
まあそんな良くわからない例外は置いておくとしても、しっかりと第一印象の対策をしていく必要があるということには違いありません。
以下では、第一印象に関しての基本的な要素3つについてお話させていただきます。
面接における重要要素1:笑顔
相手がロボットであれば、面接はどんなに楽なことでしょう。
こちらの表情や仕草を読み取られることはありませんから、何となく緊張も緩むかもしれません。
ですがそんなことは一切なく、相手は人間です。
言ってみれば人間と人間がする会話なのです。
相手が人間ということは、表情や仕草、身だしなみなど色々な部分を見たり見られたりして会話が続いていきます。
その時に話し相手が愛想がなかったり仏頂面だったりむすっとしたりしていると何となく不快感を覚えるものです。
また表情がないのもいけませんね。
緊張していると特にそうなりがちですが。
で、結局「なんか愛想ないし話してても辛いからさっさと切り上げよう」とか思われてしまい面接がわずか数分で終了してしまう可能性も十分にあり得るわけです。
てことで、笑顔が大事です。
女性であればなおさらでしょう。
笑顔が良ければそれだけでも好印象を与えられ、即採用とまではいかないにしろ、少なくとも「色々話を聞いてみたいな」と思わせるには十分です。
また仮に採用した時に、笑顔が素敵な方ですと事務所の良い雰囲気づくりに一役買ってくれると思ってもらえるでしょうし、来客応対的な受付に配属してもいいかも知れないな…などと思ってくれるかも知れません。
終始ニコニコしている必要はありませんが、書類を手渡す、名乗って着席をする、返事をする、質問に対する回答をするなど、何かこちらがアクションを起こすときに笑顔を心がけていけば良いでしょう。
面接における重要要素2:明るい雰囲気
その人の出す雰囲気、声のトーン、メリハリなど、明るさを表現する要素はいくらでもあります。
「元気良く」もこれに当てはまるかも知れません。
といっても元々明るさを持っている人(周りから明るいと言われる人も同様)なら何も難しくないのですが、そうでない方にはこの明るさを出すのはかなりのハードルです。
そもそも緊張しているという時点で明るさを出すのはなかなか至難の業です。
だからと言って何もしないのはダメですので、ここ一番、面接のときくらい頑張りましょう!
声を大きめに意識する、前述の笑顔を心がける、語尾は中途半端にならずにしっかり「以上です」と〆るなど、人によって気を付けなければいけない部分は様々です。
どこが弱点なのかは、模擬面接を行うと一番わかりやすいです。
そのような環境が整わないのであれば、せめて身近な人に自分の弱点を聞いてみるなどしておきましょう。
面接における重要事項3:着席時の姿勢
いくら笑顔が良くても、明るい雰囲気を持っていても、姿勢が悪ければどうしようもありません。
猫背ですとそれだけで暗そうなイメージを与えてしまいます。
普段から背筋を伸ばすことを心がけるのはもちろんのこと、椅子に座る際も深く腰掛けてしまうと猫背に見られがちです。そして背もたれをフルに使って座ると傲慢に見えます。
やや浅めに座るなどして注意しましょう。
逆に浅く座りすぎもNG。
背筋がピンと張っていれば、しっかりした印象を与えやすくなります。
入退室の所作・マナーも印象度に加わってくる
笑顔で明るく姿勢よくを心がけていても、清潔感のない身だしなみだったり、失礼にあたるようなことをしてしまったりするとマイナスポイントです。
ですから、色々な入室や退室におけるマナー、名刺の受け取り方などのビジネスマナーも頭に入れておく必要があるでしょう。
終わりに
まとめますと、
- 第一印象はかなり大事
- 笑顔、明るさ、姿勢の3つがポイント
- 入退室の動作もかなり大事
ということです。
第一印象は非常に重要な箇所なため、何度かにわけてお話をさせていただいております。
以下の記事へと続きますので、よろしければ併せてお読みください。
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