事務職へ転職する際、年齢にもよりますが、事務職の経験がないと採用されないことが多いのが一般的です。
つまり経験者は転職に有利ということです。
しかしこれは何も事務職に限ったことではありません。
ですが、一般職の中でも事務職はとりわけ経験者が優遇される傾向にあります。
なぜでしょうか。
事務職に転職する際、強みは経験>対人能力>資格?
事務職がなぜ特に経験者を優遇するのかと言えば、単純に応募倍率が高いからです。
倍率が5倍~20倍は当たり前の職種です。
事務職に就くには様々な記事で「対人能力は大事」というお話をさせていただいておりますが、それはあくまで面接にたどり着いた際のお話です。
書類選考では対人能力はわかりっこないですから、まず採用側はどこを見るかと言えば、書類がきれいに書けているか(=気持ちよく書類を読んでもらえる努力をしたか)という「常識」だとか、「経験」があるかどうかです。
はっきり言ってしまえば、経験に勝る武器はないと思います。
ですから、特にこれから先の自分を考えられるようになった、あるいは考えざるを得なくなった20代中盤~30代中盤の方に多いのですが、経験がなくていきなり事務職に正社員で転職しようとしても、採用を勝ち取ることはかなり困難と言えます。
自分ひとりが就活をしているのならいいのですが、必ずライバルがいるものです。
そのライバルたちは例えば若いとか、経験があるとかいろいろな武器を揃えてやってきます。
それらと比較して勝てるかどうか?です。
20代前半などの若い方はまだ将来性を見込んで採用される可能性がありますが、もう少し歳を重ねた方が経験なしで書類を送っても、即戦力とはみなされずお祈りされてしまうのがオチです。
逆に言えば、経験者になればいいわけです。
経験も、3か月だとか半年という話ではなく、最低でも1年は欲しいところです。
何故なら、企業というのは1年の中で色々な行事などがあります。
日常の業務もこなしつつ、年度末の決算や、月末・月初の処理、請求業務や資料作成なども行うことでしょう。
その他忙しいとされる繁忙期、あるいは暇とされる閑散期など、1年を通して波があります。
というように、1年の業務の流れをひととおり把握し、こなしていけば経験者として堂々と応募ができ、採用も近づいていきます。
事務職の経験者になるには
まず「経験者になる」ことが先決というのは先ほどお話しましたが、では正社員を除くとパートタイマーでの就職がすぐに思い浮かびそうなものです。
ただ、事務職であればパートでもなかなか厳しいものがあるため、ここで活用したいのが派遣です。
私が実際に指導させていただいている方の中にも、派遣で就業される方は非常に多いです。
派遣会社は星の数ほどあり、何社登録してもOKなのですが、やみくもに登録するだけだと労力の無駄です。
派遣会社には得意・不得意分野が存在するため、例えば事務系が不得意な派遣会社に登録していても事務職に就業できることはないでしょう。
これまで登録して実際に派遣で働いたことのある方や、逆に派遣会社のコーディネーターの方にも色々な話を聞かせていただいておりますので、その中でいいなと思ったものをご紹介させていただきます。
テンプスタッフ
有名な派遣会社です。私が指導させていただいている方の中で、こちらの派遣会社に登録される方は一番多いと記憶しています。
何故なら大手で事務系の求人が本当に多く、強いからです。
未経験の方もびっくりするくらい事務職に就業されているので、ついおすすめしちゃうんですよね。
公式サイト また働きたい派遣会社No.1!テンプスタッフ
リクナビ派遣
説明不要、リクルートの運営する派遣会社です。
事務職はもちろんですが、女性向けのお仕事の案件も豊富です。
知名度が高すぎて、わたくしが指導させていただいている方の中でも既に登録済みという方が多いです。
ジャスネットスタッフ
経理事務は就くのが非常に難しいです。
こちらは、会計、税務、経理・財務分野の派遣・紹介予定派遣の仕事情報サイトです。
日常的な経理のお仕事から、公認会計士、 税理士などのエキスパート向けのお仕事まで幅広く取り扱っています。
何より紹介予定派遣なので、いずれ正社員を…と考えている方にもおすすめですし、大手に入社できるチャンスも生まれます。
公式サイト 【ジャスネットスタッフ】
それでも未経験のまま正社員で事務に就職したい…!というあなたは
以下の記事に、未経験者なら絶対に押さえておかなければならない要素をまとめてありますので、ぜひともご一読下さい。

終わりに
まとめますと、
- 事務は倍率が高いから経験者が優先される
- 経験者になるには1年間働くと良い
- パートから経験を積んでもいいが派遣が手っ取り早い
ということです。
今回ご紹介させていただいた「派遣」という選択肢以外にも、契約社員や有期の臨時採用など、正社員以外で経験を積んでいく方法はいくらでもあります。
正社員ばかり検索にかけずに、色々な雇用形態にも手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
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