一口に「事務職」と言っても実は色々な種類があります。
事務職にはどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な事務職の種類としては「一般事務」「経理事務」「総務事務」「営業事務」そして「医療事務」あたりでしょう。
以下にそれぞれの特徴(人気度・仕事内容・給料など)を記載していきます。
中にはおすすめの事務職を知りたいという方もいらっしゃいますが、おすすめはその人の適性によりけりなので何とも言えません(笑)
事務職の種類一覧
1.一般事務
会社の業務を円滑に進めていくための雑務担当。
書類作成、データ入力、ファイリング、伝票整理、受付や電話応対、そして雑用といった庶務的な内容が含まれていることが多いです。
事務職の中で一番人気かつ一番求人が多いです。
一部の業務を除いてある程度の方なら誰でもできるポジションではあります。
逆に言えば誰でもできる作業が回ってくるため、当たり前のように正確に作業をこなしていくことが求められます。
スキルとしては、パソコン能力と対人能力が必要なことが多いです。
パソコンスキルは、資格があればなおいいです。
詳しくは以下をご覧ください。

そして間違っても正社員で20万~などと期待をしてはいけません。
比較的簡易な作業が多い仕事である代わりに対価(給料)もそれなりに抑えられています。
月給でいくと総支給で17万~19万前後といったところで、パートの場合は時給ですと900~1,000円とあまり高くないと言えます。
あなたの勤務希望エリアの事務職をある程度調べ、給与の相場を確認してみてください。
男性で一般事務に就きたがる方もいらっしゃいますが、前述のとおりあまり複雑な業務でないため、将来高い賃金で雇うことはません(会社も安月給で男性を使うのを申し訳なく思うことも多いです)。
したがって男性は一般事務で雇われることはほぼ皆無です。
諦めましょう。
男性の事務職の就業への難しさは以下の記事でお話させていただいております。

ということで、一般事務は女性向けの職種ということですね。
なお、別記事にてお話させていただいておりますが、手っ取り早く経験を積むため一般事務で働きたい!という方は派遣社員も比較的おすすめです。
外部リンク 派遣といえばテンプスタッフ!カンタン無料登録!テンプスタッフは事務系に強く、事務の求人数がダントツです。
筆者が指導させていただいている方も数多くこちらで登録され、お仕事されています。
派遣の魅力は自分で就職活動をする負担がぐんと減らせるところです。
登録は無料ですので、さくっと登録しておいてはいかがでしょう。
2.経理事務
主に会社のお金に関して携わることが多い職種です。簡単な現金の出納関連ならば一般事務でも行うことがありますが、帳簿をつけたりと会社の財政状態等にダイレクトにかかわってくることもあります。
そのため、正確性は特に必須です。
さらに経理事務応募者に簿記知識を求めている(できれば日商簿記2級)会社が多いです。
簿記に関しては、詳しくは以下のページをご覧ください。

そして経理事務は、何といっても経験者を採用面で優遇する傾向にあります。
経理事務は会社のお金という心臓部分を任せることになるため、未経験の人間には任せづらい内容だからです。
未経験の方には採用面・実務面の両方で少しハードルが高いですが、その分給与も他の事務職より高い傾向にあります。
だいたい20万くらいはあるでしょうか。
また銀行や信用金庫等、金融関係の経験者は採用、待遇面で有利になることがあります。
ただし金融経験者を毛嫌いしている経営者もおりますので、結局のところは「縁」でしょう。
男性も就業できる可能性のある事務系の職種ですが、男性は経理部長などといった肩書きがついている方が多いです。
つまり上の立場になることを見込んで採用されていると思ってください。
簿記知識を使用した職に就きたいが経理は少し難しそうと思われている方は、会計事務所や税理士事務所の事務なんかもおすすめしておきます。
未経験の方は非常に就くのが難しいため、派遣で経験を積んだり、紹介予定派遣などの案件に応募していくという方法もあります。
違う記事でも紹介させていただいておりますが、以下の派遣サイトは経理関連に非常に強いのでおすすめです。
外部リンク 【ジャスネットスタッフ】何より大手企業に就業できるチャンスがあるのが紹介予定派遣の強みだと思います。
3.営業事務
「営業アシスタント」とも表記されていることもあります。営業の補佐、つまり営業担当のサポートを担うことが多いです。
仕事の内容は一般事務とさほど変わらなかったりしますが、商品の受発注、伝票・請求書の発行、何よりお客様からの電話応対など人と接する機会が一般事務より増えることもあります。
営業という名前がついているので積極的に商品を売り込まなければいけないと思う方が多いようですが、こちらから営業をかけるというより、相手の問い合わせに対応することが多いです。
また、営業の補佐的役割ですので、営業の方の資料作成をサポートするといった面もあります。
そのためパソコン操作にも長けていると良いかも知れません。
接客あがりの方で事務経験がない方や、人と会話することが好きな方は、対人スキルが活かしやすいこの営業事務からスタートしてみてはいかがでしょうか。
なお、月給も17~18万くらいが多く、パートタイマーでの時給も950円前後といったところでしょう。
4.総務事務
主に従業員にかかわる業務です。
例えば会社で従業員を雇用した、あるいは離職した際に行う手続きを担当したり、年金や扶養の手続きなど、従業員に関する仕事をします。
その業務の性質上、従業員がたくさんいないと総務として独立したポジションを設置するのは難しいといえます。
したがって、中規模以上の会社に設置されていることが多い職務です。
パソコンスキルや社会保険の知識が必要でしょう。
小規模であれば、一般事務や経理事務と兼務している会社がほとんどです。
総務的な仕事に携わりたいのであれば、一般事務などと並行して求人を探してみると良いでしょう。
また社労士事務所の事務などに就くこともおすすめです。
月給は18~20万程度です。
5.その他の事務職
代表的な事務職は上に挙げた通りですが、他にもいくつか事務職はありますので簡単ですがご紹介させていただきます。
・医療事務(受付事務)
病院等での受付、レセプト作成などを行うのが医療事務です。
医療事務は経験者や有資格者を採用する傾向にあり、資格は必要ないこともありますが、資格を取得していれば待遇面などで優遇されることもあります。
また若い女性に大変人気ですが、全体的に給与はかなり抑えられています。
さらにコンピュータも専用端末だったりするため、色々な職種に応用を利かせることは難しいでしょう。
ただ、全国どこに行っても必要とされる経験ということは魅力だと思います。
・現場事務(生産管理)
工場等での作業を含む事務職です。現場からの転職の方はこちらを目指すのが事務系へ就業する一番の近道かも知れません。
生産管理はその名のとおり、生産計画、進捗管理、材料調達、品質管理など、生産を管理する業務ですが、内容は多岐にわたります。
パソコンを使用することが多いのでパソコンスキルは磨いておくのが良いでしょう。
・貿易事務
その名の通り、貿易に関する事務です。
海外の企業とのやり取りが主なため、一般事務の内容に加え、言語スキル、貿易の知識が必要とされます。
求人はほとんどなく、港町であれば多少は…という感じです。
特殊スキルが必要な割には給与は20万程度となっている場合が多いです。
事務職の種類を選ぶ前に気を付けること
求人等に「一般事務」と記載がしてあっても、職務の内容や範囲は一般事務のそれではないことがあります。
具体的には、経理関連の仕事が少し混じっていたり、または総務関連の仕事が混じっていたり。
さらには一般事務の中でも経理と総務の両方、つまり3ポジションの仕事が混じっている何でも屋みたいな職務範囲の募集をしている会社もあります。
結局のところこれは会社の規模によるところが大きく、つまり職務の範囲は企業によって異なるということです。
ですから、募集職種の欄だけ見て希望の職種ではないからと諦めてしまうのは勿体ないということです。
終わりに
未経験の方で事務職を希望している方のほとんどは、条件や仕事の楽さを基準にしていると思います。
もし「土日休み」が一番の条件だとしたら、事務以外にも製造や販売など、多岐にわたります。
事務職は倍率がとにかく高いので、他の職種への就業も視野に入れつつ、並行して就職活動を行うといいのかも知れません。
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