履歴書作成は手書きかパソコン、どっちがいい?選考に有利な方は?

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履歴書を書く際に手書きで書くのかパソコンで作るのか… 一体どっちが良いのでしょう。

まず履歴書を書き始める時に迷うことのひとつだと思います。

手書きでもパソコンでもあまり変わらない、と言う方もそれなりにいますが、やはりやれることはやっておく、つまりベストは尽くしておくべきでしょう。

 

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手書きorパソコンの履歴書、選ぶ基準

手書きの履歴書にした方が良い場合

少し古い考えにはなりますが、手書きで書くことは礼儀・誠意とも取られる場合が多いです。
よって、以下への応募の場合は手書きが良いでしょう。

  • 官公庁(丁寧さを重んじていることが多い)
  • 老舗、中小企業、家族経営(面接者の年齢が高いと予想される)
  • 事務職関係(筆跡を見たい)
  • 本命の会社(誠意と捉えてくれるかもだから)

パソコンの履歴書にした方が良い場合

パソコンは効率が良いとされているため、比較的若い会社に良いとされています。

  • IT系の企業、ベンチャー系(非効率と思われるため)
  • 履歴書の提出方法がWeb・メールなど、ネットを介す場合
  • 本命じゃない会社

 

履歴書作成は手書きかパソコン…どっちが有利?

実際の現場の声は…?

履歴書とパソコン、どちらが良いか?という人事へのアンケート結果が、

  • 違いがないという意見…約5割
  • 手書き…約3割
  • パソコン…約1割
  • よくわからない…約1割

だそうです。

これを紐解くと「どっちでもいいんじゃ…」と思われるかも知れませんが、「違いがない」を省くとやはり手書きが優勢です。

そして手書きではレイアウト力や漢字のミスといった、基本的な学力を見られていることもあります。

それとこのサイトは一応事務職に限った話をさせていただいておりますので、事務職限定だとまた結果は違ってくるはずです。

そこで事務職ならではの視点も踏まえてお話させていただきます。

 

どちらかと言われると手書きをおすすめ!

わたくしは手書きを強くおすすめします。

何となく手書きの方がいいのではないかと思っている方は多いと思います。

人によって意見がわかれるところではありますし、パソコンというものが登場してから「手書きパソコン論争」が後を絶えません。

ですが、ここは声を大にして言いたいです。
迷ったら手書きです。

上のアンケート結果を参考にお話をしますと、結局「どちらでも良い(約5割)」はどっちでもいいわけです。
これに「手書き(約3割)」を加えると、”手書きなら問題ない確率が約8割”となります。

あなたが応募した会社の人事が手書きとパソコンのどっちを評価するかは、事前情報が無い限りは、ふたを開けてみないとわかりません。
そのため手書きであればほぼカバー可能と言うことになります。

ちなみにわたくしの体感ですが、手書きを評価する会社の方が結構多いと感じており、正直3割どころではないと思います。

ということで、手書きがいいよという前提で話を進めていきます(笑)

なお、企業によっては「手書きの履歴書を提出下さい」「パソコンの履歴書を提出下さい」など、作成方法を指定される場合があります。この場合はその指定に必ず従って作成・提出しましょう。

 

手書きをすすめる理由やメリット等

1.手書きのメリット

  1. 応募者がどんな字を書くか見ることができる
  2. 「手書き主義」の方への対策
  3. 読み手に熱意や誠意、丁寧さが伝わる
  4. 加点式

1-1.応募者がどんな字を書くか見ることができる

手書きで履歴書を書くということは、あなたの筆跡がわかるということです。
つまり実際に仕事に就いたら、あなたが書類にどんな字を書くのかを人事側に想像させることができます。
事務職では手書き書類もまだ多くあるためです。

そしてやはり何だかんだ言っても、字が上手な人は得をします。
なんとなく知的にも見えますし、業務上で大事な書類や手紙にきれいな字を書くことを求められる場合もあります。
そのため、字がきれいというだけで採用が近づく可能性は大いにあります。

1-2.「手書き主義」の方への対策

中小企業であれば年配の方や社長が人事を担当していることも多いです。
いわゆる「おっさん」と呼ばれる(古い考えの人間と言える)部類の方々です(笑)
そのような年配の方はパソコンが苦手な方が多く、パソコンで作成した履歴書を毛嫌いすることもあります。
手書きでの作成はそのような方への対策とも言えます。

「手書きなんて古い」と言う方もいらっしゃいますが、その古い考えの人が人事担当なわけで、まだまだそういう方は多いです。

ですが、時代は変わります。
いずれはパソコンが主流になる時代が来るかも知れません。
とりあえず現段階では手書きですね。

1-3.読み手に熱意や誠意、丁寧さが伝わる

真剣に応募者に向き合えば、手書きの履歴書から伝わってくる何かがあるはずです。

さらに、手書きで書くことが誠意と捉えてくれる会社や団体も存在します。
それは老舗の会社や中小企業、官公庁関連、家族経営の会社などです。
これらに共通しているのは上記1-2.にも書きましたが、古い考えの人たちが採用担当だったりするということでしょう。

これとは別に、やはり誠意や丁寧さを見せるという意味でも、本命の会社に履歴書を提出する際も手書きで作成すると良いです。

 

ひどい意見になると「熱意を感じるとかありえない」「心がこもってるとか精神論すぎて笑える」などというものもあります。
昔の自分なら賛成していたと思いますが、こういう人はたくさんの履歴書を読み込めばわかります。

すぐ上にも書きましたが、真剣に書いたものは伝わってくるものがあります。
わたくしが実際に指導させていただいている人には、よく手書きで書いた履歴書を宿題と称して提出してもらっておりますが、宿題でも色々と伝わるものがあります。
いい加減に書いたなとか、宿題だから嫌々書いたなとかはすぐにわかってしまいます。

そして何より、手書きの履歴書だと熱意を感じると思う人がまだまだ多いわけですから、これは従っておくべきでしょう。
現状に合わせるべきです。

熱意は書類に表れます。

1-4.加点式

手書きの履歴書は、元々のスタート地点はそこまで高い評価を得られません。
しかし手書きできれいに書ければ印象が良くなり、どんどん評価が高まります。
つまり「加点式」なのです。

 

2.手書きのデメリット

  1. 時間がかかる
  2. 疲れる
  3. クセ字の方は不利かも

いずれも見たまんまです。
なお、字が下手くそすぎて読めない!というレベルの方は、パソコン作成をおすすめします(笑)

 

手書きはキレイに作成できれば破壊力は抜群

綺麗に書けると、それだけで採用を決めさせる力があります。

手書きかパソコンかなんてそんなに採用に影響しない、的な解説をしているところもありますが、そういう意見を見ると、正直まともに履歴書を採用側の立場になって読みこんでないな…と感じます。

手書きかパソコンかというのは、正直なところ結構影響があり、手書きで損になることはあまりないですが、得になることはそれなりにあります。

自分が指導させていただいた方で、手書きの履歴書で得をしたエピソードをいくつかご紹介します。

  • 実際に面接に出向いた際に、「きれいな字を書かれていたのであなたに決めていました」と言われた
  • 本当は不採用にしようと思ったけど隅々まで手書きで丁寧に書かれているので面接に呼んだ(結果的に採用されました)
  • 元気な字を書かれる方だったので是非お会いしてみたかった

というように、メリットがあまりに大きいことがお分かりいただけたでしょうか。

何気ないことやちょっとしたひと手間が合否に直結する可能性も秘めているわけです。

汚い履歴書よりきれいな履歴書の方がいいに決まってる、とは理解してはいるものの、なかなかうまく書けないのが実情ですし、大変なので妥協もしてしまいますよね。

就職が決まってしまえば行わないのが就職活動ですので、これからの人生でそんなに頻繁に行うことはありません。

ここ一時、今だけ頑張りましょう!

 

細かい作業はまさに事務職の真骨頂

事務職は特に繊細な仕事を求められたり、細かい部分のチェックを任されたりすることもかなりあります。
そのため、ささいなことにも気を配る必要があります。

上の方でアンケート結果が「手書き・パソコンどっちでもいい」が5割を占めていました。
ですから「手書きかパソコンか「そんなに変わらないから何でもいい」「これくらい大した影響はないよね」などといった考えは間違いです。

影響ないから手書きを選ばない、といったようことが「ささいなこと」なのです。
手間暇かけたという事実が重要だったりすることもあり、事務職はこの部分が特に大事です。
そしてこのようなわずかな差が合否に影響することも数多いのです。

 

手書きの履歴書を評価する会社はナンセンス?

「パソコン作成を基本路線とし、文字にかなり自信があれば手書き」というような意見を目にします。
これは正直やや暴論だと感じます。
中小企業の現実をわかっていないな、と。

特に若い人に多いですが、応募側が「手書きは非効率だからナンセンス」だとか、「そんなところで評価する前にまず会って欲しい」とか、「作成方法より中身やPRを見ろよ」と叫んでいても意味がありません。

なぜなら、現状は手書きがいいと考えている人が多いのが事実です。
ならそれに合わせるべきでしょう。

「手書きはやめろ、パソコンで作れ」なんて言われても、まだまだかなり少数派意見であり、手書きが圧倒的に優勢なのです。

手書きの履歴書を評価するような会社には入りたくないわ、と吐き捨てるような人は協調性はまるでないと判断できます。
それが嫌ならば、もう起業するしかありません(笑)

いいか悪いか判断するのはあくまで企業であって、応募者ではありません。
そのため、応募者がいくら叫んでもしょせんは遠吠えにしかすぎません。

合否を決めるのは若い人達ではありません。
おじさんたちなのです。

 

一方、パソコンでの履歴書作成はどうなの?

1.パソコン作成のメリット

  1. 文字が読みやすく、仕上がりがきれい
  2. 訂正が簡単で楽ちんかつ量産可能
  3. 項目を増減させるなどのアレンジができる
  4. パソコンスキルのアピール(ただし職務経歴書でも可能)
  5. 間違えたときの訂正が簡単

一般的に言われているのはこんな感じでしょうか。

しかし、1.の読みやすいということに関しては、字が下手な方でも丁寧に時間をかけて楷書で書けば十分読めます。
年間200通くらい履歴書に目を通しているわたくしとしては、これは読めん…!というような履歴書はほぼ皆無です。

2.の訂正が簡単という意見は確かにその通りかも知れません。
しかしさっさと受かれば量産の必要はないという意見もあり、まさにその通りだと思います。
そもそも落ちても量産すればいいかという緩んだ考えがダメなのです。
手書きなら1枚1枚真剣に向き合う人も多いのでは。

4.のパソコンスキルのアピールは、正直なところ、履歴書をいちから作っている人が果たしてどれだけいるのでしょうか。
大体は決められたフォーマット(テンプレート)内に文字を打っているだけというのが大半でしょう。
これでは正直大したスキルアピールにならないですね。

ということで、メリットらしいメリットはほとんどないと言っても過言ではありません。

 

2.パソコン作成のデメリット

  1. 誠意がないと捉えられることも
  2. ワープロソフトの操作にある程度長けていることが必要
  3. 手書きではありえない変換ミスがある
  4. 減点式

2-1.誠意がないと捉えられることも

量産が可能ということは、裏を返すと短所でもあり、「誠意がない」と思われる方もみえます。
そして何より、「手書き主義」の人には絶対に通用しません。

2-2.ワープロソフトの操作にある程度長けていることが必要

レイアウトを整えるページ設定やインデント、行間調整など、ある程度ワープロソフトの操作に長けていないときれいに作成することは難しいです。

3.は省略。

2-4.減点式

パソコンはきれいに作成できるのが当たり前と考えられているため、満点の状態で評価がスタートします。

そしてレイアウトが汚かったり誤字脱字があるとだんだん印象が悪くなっていく、いわば「減点式」とお考えください。

 

記入する履歴書を選ぶ段階で勝負ははじまっている

世の中色々な履歴書が市販されていますが、購入する前にどのような記入項目があるのか確認しましょう。

正社員希望なのにアルバイト用のものは論外ですし、内容も「趣味」「特技」など色んなものを記入できるようなものがあります。

全ての欄にまんべんなく上手に埋められるのなら構いませんが、苦手な項目がある方もいらっしゃるかと思います。

買ってしまってよく見たら苦手な項目があり、泣く泣く買いなおしたり無理やり埋めて不安になってしまう…ということのないように、履歴書選びも慎重に行いましょう。

色んな転職サイトには、履歴書の種類が色々あり職歴が少ない人は趣味や特技等でカバーできるこのタイプ、自信のある人は自由記入欄が少ないこのタイプ…というように使い分けを推奨しています。

正直言いますと、どうせ職歴が少ない時点で不利であり小細工は意味がないですし、必須でなくとも職務経歴書を添付すればほぼフォロー・カバー可能ですので、ここは男らしく(女性だろというツッコミはさておき)JIS規格と呼ばれる、自由記入欄が志望動機のみのものを使用することをおすすめします。

JIS規格履歴書
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購入の際も、このJIS規格の履歴書を探して買うのが良いでしょう。
文房具屋よりもスーパーやショッピングモールがおすすめです。
また某大手100円ショップにも、記入箇所の少ない、「良い」履歴書が売っているのを何度も見かけたことがありますので足を運んでみてはいかがでしょう。

極力費用を抑えたい…という方は、「履歴書 フォーマット」などと検索すればいくらでも出てくると思いますので、そちらからダウンロードして印刷すればタダです。
ただしプリンタがA3用紙に対応していることが必要になってきます。

ですが、A4プリンタに対応している履歴書用紙も売っていますので、こちらを使ってみてもいいかも知れません。
履歴書用紙なのでつくりもしっかりしており、ぜひおすすめしたいです。

また印刷の際ですが、最近ではUSBに保存したデータをコンビニで印刷できるので、そちらも利用するといいと思います。

 

一番重要なのはやっぱり中身

手書き・パソコンといった「書いたツール」よりも「書いてある内容」の方が重視されるのは言うまでもありません。

手書きで物凄くきれいに記入してあっても、職歴がないとか志望動機が1行しか書いてない…というようなことでは好印象を与えられません。

逆にある程度ひん曲がったような字でも、六大学を卒業していて簿記1級も持っている…なんて人ですと少なくとも書類で落とされる確率はかなり減ると思います(まあこんな人は逆にオーバースペックになるかも知れませんが)。

まずは内容ありきですので、手書きの効力を過信しすぎないようにして下さいね。

 

終わりに

まとめますと、

  • パソコン作成より手書き作成の方が有利な可能性が高い
  • どちらか迷ったら手書き(メリットがかなり大きい)
  • パソコン作成は実はあまりメリットがない
  • 履歴書選びから気を付ける(JIS規格がおすすめ)
  • 一番大事なのは中身

ということでした。

手書きで作成するのは非常に大変だとは思いますが、冒頭でもお話ししたように、後悔しないためにも極力ベストを尽くすべきだと思います。

そのためには、履歴書をきちんと選ぶことも重要です。

余談ですけど、色んなお店で履歴書を売っているのを見かけると、職業柄ついどんなタイプなのかを見てしまうんですよね(笑)

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