面接で退職理由を「スキルアップのため」と告げてはいけない4つの理由

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面接の際に告げる前職の退職理由としてかなり多いのが「スキルアップのため」です。

他にも「キャリアアップ・ステップアップのため」「自己啓発のため」「腕試しをしてみたかった」なども全て本質としては同じで、言い方が違うだけです。

この自己啓発的な退職理由は、前向きにも聞こえるし一見無難なため良さ気に見えます。
それを知ってか、面接で退職理由を問われたときにこの「スキルアップのため」と答える人が物凄く多くなっています。
ですがこれは実は良い退職理由ではなく、NGな退職理由だったりします。

また、これが建前の退職理由であることが面接官にばれたりするなど、結構見透かされたりもします。

こちらの記事では、なぜ「スキルアップのため」という退職理由がダメなのかを見ていきます。

なお、その他のさまざまな退職理由については以下の記事になりますのでご参考に。

【例文有】中小企業ではある程度本音もOK!面接での「退職理由」の回答例
退職理由は、新しい会社でも同じ理由で辞めてしまわないかを問われています。愚痴はダメですよ(笑)

 

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1.会社はスキルアップや自己啓発の場ではない

志望動機で特に多いですが、「貴社で学んでいきたいと思います」というような自己啓発的なことを述べてしまう方がいらっしゃいます。

中途採用では即戦力の人材を求めているため、これから学びたいというようなことを述べてしまうと即戦力とはほど遠いと判断され、採用が遠のきます。
会社側も、自分の会社を本人のスキルアップの場にはされたくないんですよね。

これは退職理由でも同様です。

スキルアップのために辞めたと告げるということは、少なくとも次の会社(この場合は応募している会社)でスキルアップする=応募している会社を自分のスキルアップの踏み台にしようという心理が働いていると思われます。
つまり、会社を単に自分の自己啓発の場に使っている人物なのでは?と思われてしまいます。

そして志望している会社に「わたしはスキルや知識がまだ足りないから即戦力とは言い難いです」と自分から告白しているようなものです。
つまり先ほど言いました「貴社で学んでいきたいと思います」というようなことと一緒です。

「会社を辞めてスキルアップしてから面接に臨んでます」という場合でも、「会社を辞めずに何とかスキルアップできなかったのか?」と思われてしまうため、結局ツッコミどころがあるのは一緒です。

 

2.スキルアップしたらまた辞められると思われる

スキルアップのために会社を辞めたということは、応募先の会社に「この人うちの会社にスキルアップしにきたのか」などと思われるのは上で述べた通りです。

ということは、スキルアップが完了したらいわば”目的を果たした”ことになるため、「また辞められてしまうかも」と思われます。
または面接担当者に「次のスキルアップをしたいがために辞められる」と思われるということです。

だって前の会社も「スキルアップしたい」から辞めたという理由ですから、そう思われてもなんら不思議ではありませんよね。

 

3.自己啓発のためだけで職を捨てる人はそういない

特に正社員の場合、毎月給料が入って社会保険を納めてもらって…いわば生活が保障されているようなものです。

それを、自分のステップアップのためだけでわざわざ辞めるような人はあまりいないと思われます(もちろんゼロではありませんが)。

とすると、他に理由があるのでは?と勘繰られてしまいます。

 

4.スキルアップで退職=建前だとすぐばれる

昨今、「スキルアップのために退職しました」と面接で告げる人が物凄く多いです。
ですが、これは建前である、つまり本当の退職理由は違うということがかなりの確率でばれてしまいます。

一体なぜでしょう。

凄く無難な答えではある

この「スキルアップで退職」は、良くも悪くも無難そうに見えます。

おそらく”建前”としては最高でしょう。

特に人間関係で辞めたとか、給料が安いから辞めたなど、これはさすがに面接の場では言えないでしょうという退職理由の方にとって、この「スキルアップで退職」は絶好の建前理由に見えます。

ですからみんな使うというわけなんですよね。

転職情報サイトに「良い退職理由」として紹介されている

すぐ上でも書きましたが、このスキルアップのため退職というのは、すごく無難です。

それゆえに色々な転職情報サイトではスキルアップ・キャリアアップが良い退職理由という位置づけになっており、あらゆるところで紹介されています。

そしてそれを参考にしている方が相当多いと思われます。
そのため、面接の場で「スキル・キャリアアップ等を理由に辞めた」と告げる人が多くなってきています。
というか相当多いです。

そして面接官が「またか…」とうんざりするわけです。

うんざりだけならいいですが、あまりにそのような回答が多いため、どっかに例文が載ってるんじゃない?と思われ、スキルアップのためという退職理由が建前であることがばれてしまいます。

そうすると「本当はそうじゃないでしょ?違う理由なんでしょ?」などと突っ込まれます。

ちなみに、筆者が指導していた人の中でも、うっかりスキルアップのためという退職理由を告げてしまい、突っ込まれた人は大勢いらっしゃいます。

駄目って言ったのに…(笑)

きちんと退職理由を用意せずに面接に出向くと、いざ面接の場で退職理由を聞かれたときに、とっさに無難な回答を述べてしまうんですよね。

ですから、必ずきちんとした退職理由を用意しておきましょう。

スキルアップのため退社と告げたい場合(例文)

本当にスキルアップのために辞めた人は、別の理由にすべきか、もっと熱意をもって語るべきでしょう。
ペラペラなのはダメということです(笑)

前職では一般事務をしておりましたが、その中で人事や総務などの補助として携わることもありました。そのうちに社会保険や労務管理等に興味を持ち始め、社会保険労務士の資格取得を目指そうと思うようになりました。
前職ではあくまで補助的な役割としてしか業務が無く、直属の上司にも相談に乗っていただいたのですが、これ以上のキャリアアップは望めないと感じました。
社労士の知識やスキルを身に付け、社会保険労務士(または総務)に携われる仕事をしたいと思い退職を決意しました。

もちろんこのような理由であれば、社労士事務所や総務に志望をしていないとつじつまが合わないため注意が必要です。

退職理由の記事にも書いておりますが、大事なのは「やりたかったことが叶わなかったが、志望先ではそれが叶う」というような理由を作ることです。

 

終わりに

「スキルアップのため退職しました」と述べてはいけない理由をまとめますと、

  • 即戦力とはほど遠いと思われて不利
  • また辞められると思われる
  • 安定した職を簡単に捨てる人はあまりいない
  • ありふれていて見透かされる

ということです。

とっさにスキルアップと述べないように、きちんとした回答をしっかり用意しておきましょう。

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